注目の論文
移植用臓器不足に対する解決策
Nature Medicine
2014年6月30日
Solutions to the organ shortage crisis
ラット肝臓を臓器移植に使うために生存能力を保持したまま保存できる期間が、大幅に延びて最長4日間になった。この結果は、ヒトでの移植用臓器の不足という現在の危機的状況に対する直接的な対策となる可能性がある。
現在、一般的なヒト臓器の場合の保存の限界は約6~12時間と短い。そのため、臓器の保存可能期間が長くなれば、臨床での肝移植実施に大きく影響すると考えられる。保存期間が延びれば、最適なレシピエントを探すのに時間的ゆとりができると同時に、これまでよりも広い地域から移植用臓器を集めることも可能になるだろう。
K Uygunたちは、氷点下非凍結保存法に基づく方法、つまり組織を過冷却保存する方法と体外灌流装置を併用して3日間保存した肝臓を移植したラットでは、1か月後の生存率が100パーセントになることを示した。この方法を用いて肝臓を4日間保存した場合でも、約60パーセントのラットが1か月以上生存した。これに対して、従来の方法を用いて3日間保存したラットの肝臓は、全てが生存能力を失っていた。
doi: 10.1038/nm.3588
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