注目の論文
【ウイルス】培養細胞でのMERSコロナウイルスの伝播を阻害する分子
Nature Communications
2014年1月29日
Virology: Inhibiting MERS coronavirus spread in cultured cells
培養細胞での中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)の広がりを阻害できる分子が開発されたことを報告する論文が、今週掲載される。
今回、Shibo Jiangたちは、ウイルスの細胞への侵入を引き起こすMERS-CoVタンパク質と相互作用できる短いペプチド(タンパク質断片)を設計した。このペプチドは、培養細胞で使用されると、細胞のMERS-CoV感染を効率的に抑制できる。
MERS-CoVは、1年以上前に中東で出現し、死亡率の高いSARSに似た病気の流行を引き起こした。密接な接触によるヒトからヒトへの感染が報告されたため、この疾患の流行可能性に関して世界的な懸念が生じている。そのため、このウイルスの伝播を阻害できる薬物の開発が非常に重要であり、今回の研究は、この目標に向けた一歩前進となる可能性がある。ただし、この論文で報告された分子が、中東呼吸器症候群の動物モデルにおいてウイルス感染を有効に抑制できるのかどうかは明確になっていない。
doi: 10.1038/ncomms4067
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