注目の論文
ヒトの造血マップの改訂版
Nature Immunology
2010年6月14日
Revised map of human hematopoiesis
免疫系の細胞が骨髄で形成されるようすを示す、最新版の包括的なヒト造血マップの報告が寄せられている。これからは、ヒトの造血幹細胞から試験管内で作られた細胞が臨床応用に使われる可能性が高いが、このような細胞の潜在能力を評価するときに、この改訂マップが役に立つかもしれない。
免疫系にはさまざまな型の白血球細胞が存在する。T細胞とB細胞はリンパ球系細胞、単球とマクロファージは骨髄系細胞とされる。これまでは、リンパ球系細胞と骨髄系細胞はそれぞれ、造血幹細胞から非常に早い段階に生じて厳密に異なる潜在能力をもつ、リンパ球系細胞前駆体、骨髄系細胞前駆体から生じると考えられていた。しかし今回J Dickたちは、リンパ球系と骨髄系が1回で明確に分かれるのではなく、段階を経てしだいに分かれていくことを、マウスだけでなくヒトでも明らかにした。
doi: 10.1038/ni.1889
注目の論文
-
12月18日
遺伝学:ヒト染色体構造の地図Nature
-
12月17日
遺伝学:古代アンデス人は失われたラクダ科動物の系統を狩猟し、飼育していたNature Communications
-
12月12日
音楽:1973年以降、人気楽曲の歌詞はよりネガティブになっているScientific Reports
-
12月12日
海洋生態学:シャチはイルカを追跡してサケを狩るScientific Reports
-
12月11日
考古学:意図的な火起こしの初期の証拠Nature
-
12月11日
医学:断食がマウスにおける乳がんのホルモン療法への反応改善と関連するNature
