注目の論文
ヒトの造血マップの改訂版
Nature Immunology
2010年6月14日
Revised map of human hematopoiesis
免疫系の細胞が骨髄で形成されるようすを示す、最新版の包括的なヒト造血マップの報告が寄せられている。これからは、ヒトの造血幹細胞から試験管内で作られた細胞が臨床応用に使われる可能性が高いが、このような細胞の潜在能力を評価するときに、この改訂マップが役に立つかもしれない。
免疫系にはさまざまな型の白血球細胞が存在する。T細胞とB細胞はリンパ球系細胞、単球とマクロファージは骨髄系細胞とされる。これまでは、リンパ球系細胞と骨髄系細胞はそれぞれ、造血幹細胞から非常に早い段階に生じて厳密に異なる潜在能力をもつ、リンパ球系細胞前駆体、骨髄系細胞前駆体から生じると考えられていた。しかし今回J Dickたちは、リンパ球系と骨髄系が1回で明確に分かれるのではなく、段階を経てしだいに分かれていくことを、マウスだけでなくヒトでも明らかにした。
doi: 10.1038/ni.1889
注目の論文
-
10月31日
古生物学:アンモライト宝石が鮮やかな色を得る仕組みScientific Reports
-
10月31日
古生物学:小さなティラノサウルスの謎Nature
-
10月30日
生物学:新しい抗毒素が蛇咬傷から守るNature
-
10月30日
細胞生物学:ホッキョククジラの長寿の謎が解明されるNature
-
10月28日
生態学:人間の移動はすべての陸上動物を上回っているNature Ecology & Evolution
-
10月28日
健康:女性は運動によってより大きな心臓の健康効果を得られるかもしれないNature Cardiovascular Research
