注目の論文
【医学研究】幹細胞と遺伝子治療の組み合わせによる筋ジストロフィーの治療
Nature Communications
2013年3月6日
Medical Research: Getting to grips with muscular dystrophy
幹細胞と遺伝子治療を組み合わせて、筋ジストロフィーのマウスの治療に成功したことが明らかになった。今回の研究では、筋ジストロフィーのマウスに由来する誘導多能性幹細胞(iPS細胞)を遺伝的に修正して使用したのだが、これが、筋ジストロフィーの治療に向けた重要な一歩となる可能性がある。この研究成果を報告する論文が、今週掲載される。
デュシェンヌ型筋ジストロフィーは、ジストロフィン遺伝子の変異を原因とする神経筋疾患の一種で、進行性の難病だ。今回、R Perlingeiroの研究チームは、重症型筋ジストロフィーのマウスから繊維芽細胞を抽出して、iPS細胞に変換した。そして遺伝的異常を修正したうえで、筋前駆体細胞に分化させて、それぞれの細胞のドナーだったマウスに移植し戻した。その結果、遺伝的に修正された細胞によって正常に機能する筋繊維が形成し、マウスの筋力が改善した。
doi: 10.1038/ncomms2550
注目の論文
-
9月12日
環境:アマゾン先住民の領域が人間の健康に恩恵をもたらすCommunications Earth & Environment
-
9月12日
動物学:タコはあらゆる作業に最適な腕を前面に出すScientific Reports
-
9月11日
古生物学:トカゲのような生物の起源をさらに遡るNature
-
9月11日
環境:2023年のカナダ山火事の長期的な影響を評価するNature
-
9月10日
健康:大麻の使用は女性の生殖能力に影響を与えるかもしれないNature Communications
-
9月9日
気候変動:気温の上昇が添加糖の消費量の増加と関連しているNature Climate Change