注目の論文
アルツハイマー病における過剰な脂肪酸
Nature Neuroscience
2008年10月20日
Excess fatty acid in Alzheimer’s disease
アルツハイマー病のマウスにおいて、脳の脂肪酸代謝の変化を補正することによりこの疾患に伴う認知障害を回復できることが、NatureNeuroscience(電子版)の論文で報告される。この研究からアルツハイマー病患者の治療介入に適した標的が浮かび上がる。
アルツハイマー病のモデルマウスを利用して、L Muckeらはアラキドン酸として知られるω-6脂肪酸の一種が特異的に増加し、その代謝産物も増加することを観察した。アミロイドβペプチドはアルツハイマー病患者の脳にみられる異常な沈着物であり、アラキドン酸代謝酵素の活性化に影響する。この酵素の作用を阻害したところ、マウスはいくつかの学習・記憶課題の遂行に著しい改善を示した。
doi: 10.1038/nn.2213
注目の論文
-
9月12日
環境:アマゾン先住民の領域が人間の健康に恩恵をもたらすCommunications Earth & Environment
-
9月12日
動物学:タコはあらゆる作業に最適な腕を前面に出すScientific Reports
-
9月11日
古生物学:トカゲのような生物の起源をさらに遡るNature
-
9月11日
環境:2023年のカナダ山火事の長期的な影響を評価するNature
-
9月10日
健康:大麻の使用は女性の生殖能力に影響を与えるかもしれないNature Communications
-
9月9日
気候変動:気温の上昇が添加糖の消費量の増加と関連しているNature Climate Change