注目の論文
アルツハイマー病における過剰な脂肪酸
Nature Neuroscience
2008年10月20日
Excess fatty acid in Alzheimer’s disease
アルツハイマー病のマウスにおいて、脳の脂肪酸代謝の変化を補正することによりこの疾患に伴う認知障害を回復できることが、NatureNeuroscience(電子版)の論文で報告される。この研究からアルツハイマー病患者の治療介入に適した標的が浮かび上がる。
アルツハイマー病のモデルマウスを利用して、L Muckeらはアラキドン酸として知られるω-6脂肪酸の一種が特異的に増加し、その代謝産物も増加することを観察した。アミロイドβペプチドはアルツハイマー病患者の脳にみられる異常な沈着物であり、アラキドン酸代謝酵素の活性化に影響する。この酵素の作用を阻害したところ、マウスはいくつかの学習・記憶課題の遂行に著しい改善を示した。
doi: 10.1038/nn.2213
注目の論文
-
4月25日
創薬:脳オルガノイドを使って神経発達障害の治療法を検証するNature
-
4月25日
医学:実験室で培養された「ミニ結腸」をがん研究に用いるNature
-
4月24日
遺伝学:鳥の歌のリズムを調べるNature Communications
-
4月23日
心理学:画像の特徴は時間の経過の感じ方に影響を及ぼす可能性があるNature Human Behaviour
-
4月19日
古生物学:インドで発見された化石は新属新種の古代の大蛇だったScientific Reports
-
4月18日
生体力学:昆虫の翅のヒンジは筋肉によって制御されているNature