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進化:初期の穴掘り性ヘビ

Nature

2026年7月23日

Evolution: An early, burrowing snake

Nature

ブラジルで発見された新種のヘビは、幹系統から分岐したものとしては、これまでに知られている中で最も古いヘビである可能性があることを報告する論文が、今週のNature にオープンアクセスで掲載される。約8500万~7500万年前に生息していたこの種は、地上や水中で生活していたほかの既知の初期のヘビとは対照的に、地下での生活に適応していたとみられる。この発見により、ヘビの進化の歴史について再考が求められるかもしれない。

ヘビの起源と初期の進化については議論がある。ヘビは中ジュラ紀(約1億6000万年前)頃に起源をもち、白亜紀の間に多様化したと考えられている。しかし、ヘビが進化した生息環境については意見が分かれている。

Tiago Simões(プリンストン大学〔米国〕)、Annie Hsiou(サン・パウロ大学〔ブラジル〕)らは、ブラジル南東部の白亜紀後期から発見された新種ヘビTametara mirimについて報告している。この標本は、保存状態の良い三次元的な頭蓋骨と体部からなる、ブラジルで発見が報告されたものとしては、初めて知られる連結状態のヘビ化石である。高解像度のマイクロCT(Computed Tomography;コンピューター断層撮影法)スキャンにより、その神経解剖学的特徴の詳細が明らかになり、T. mirimが穴を掘って生活していたことを示す頭蓋骨形態の特徴が判明した。また、このヘビの脳は、ほかの絶滅したヘビや現生のヘビの脳とは大きく異なっており、初期のヘビの進化において脳の解剖学的構造に幅広い多様性があったことを示唆している。

著者らによると、これらの発見は、初期のヘビの進化が従来考えられていたよりもはるかに動的であった可能性を示唆している。初期のヘビの進化は、単一の直線的な出来事によって形作られたわけではないとみられる。むしろ、生息地の利用や感覚生態における繰り返しの変化をともなっており、複数の系統が独立して多様な生活様式をとった、ダイナミックな生態学的歴史を反映している。

Simões, T.R., Sobral, G., Macrì, S. et al. Exceptional brain and ecological diversity in the earliest snakes. Nature (2026). https://doi.org/10.1038/s41586-026-10809-9
 

doi: 10.1038/s41586-026-10809-9

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