注目の論文
タンパク質からバイオ燃料
Nature Biotechnology
2011年3月7日
Biofuels from proteins
タンパク質からバイオ燃料を合成できるよう遺伝子操作した細菌の報告が寄せられている。この技術は、まだ商業利用できる段階には達していないが、バイオ燃料生産の現在の限界を解決する方法になる可能性がある。
現在のバイオ燃料は植物性の炭水化物や脂質から作られ、タンパク質は利用されないが、その一因は、バイオ燃料を生産する微生物が、増殖に使うためにタンパク質をとっておくからである。
J Liaoたちは、大腸菌の代謝経路を変えることによってこの問題を克服した。この改変細菌は、タンパク質の構成単位であるアミノ酸から窒素含有基を効率よく除去してアルコールを作る能力があり、これがバイオ燃料へと変換される。タンパク質は燃料に変換する原料として魅力的な分子である。なぜなら、タンパク質は現在の種々の工業過程で副産物として生じるし、微細藻類のような生物の中には、炭水化物や脂質よりもタンパク質を豊富に含むものもあるからである。
doi: 10.1038/ nbt.1799
注目の論文
-
4月25日
創薬:脳オルガノイドを使って神経発達障害の治療法を検証するNature
-
4月25日
医学:実験室で培養された「ミニ結腸」をがん研究に用いるNature
-
4月24日
遺伝学:鳥の歌のリズムを調べるNature Communications
-
4月23日
心理学:画像の特徴は時間の経過の感じ方に影響を及ぼす可能性があるNature Human Behaviour
-
4月19日
古生物学:インドで発見された化石は新属新種の古代の大蛇だったScientific Reports
-
4月18日
生体力学:昆虫の翅のヒンジは筋肉によって制御されているNature