シュプリンガーネイチャー、責任あるAI活用を支援するため、AIに関する方針とガイダンスの改訂版を公開
2026年9月11日
新たな枠組みをつうじて、変化を続けるAIを取り巻く環境に対応し、著者、査読者、および編集者に向けて、実践的かつ将来を見すえたガイダンスを提供します。
ロンドン|ベルリン|ニューヨーク|2026年9月10日
AI(Artificial Intelligence;人工知能)の進化が続く中、研究者、査読者、および編集者には、AIの活用に関する明確で実践的なガイダンスがこれまで以上に求められています。実際に、出版社によるガイダンスの重要性が高まっていると考える割合は70%以上に上ります。これを受けて、シュプリンガーネイチャーはAIに関する編集方針を更新しました。研究出版プロセス全体におけるAIの責任ある、透明性の高い利用を支援するため、実践的なガイダンスを提供しています。
この新たな枠組みは、当社のAI原則である説明責任、透明性、および人間による監督に、編集評価における機密保持という中核的原則を加えたものです。共通の原則を定めるとともに、著者、査読者、編集者が日々の研究および編集活動でこれらの原則を適用できるよう、それぞれの役割に応じた具体的なガイダンスを示しています。
更新された方針では、AIを使用したかどうかではなく、以下の点を考慮します。
- ・AIがどのように使用されたか
- ・その使用が及ぼす可能性のある影響
- ・その使用によって生じるリスクの程度
- ・人間による適切な監督が維持されているか
重要な点として、この枠組みは、AIの利用を一律に同じものとして扱うものではありません。たとえば、言語の修正、データのクリーニング、コメントの構造化などは、効率性、明瞭性、アクセシビリティーの向上に役立つ可能性があり、比較的リスクが限定的な場合があります。一方、手法の提案、データ内のパターンの特定、結果の解釈支援などは、解釈、評価、意思決定に影響を与える可能性があります。そのため、より慎重な評価、人間による監督、透明性が求められます。結論の生成にAIを使用することや、査読をAIツールにゆだねることなど、説明責任をともなう人間の判断にとって代わったり、出版プロセスの公正性を損なったりする恐れのあるAIの利用は、引き続き認められません。
シュプリンガーネイチャーのChief Publishing OfficerであるHarsh Jegadeesan(ハーシュ・ジェガデサン)は、次のように述べています。
「AIは、責任ある形で活用されることで、発見を加速し、研究コミュニケーションの向上に貢献すると私たちは考えています。今回更新したAIガイダンスでは、人間による説明責任が研究と出版の基盤であり続けることを明確に示しています。また、研究者が責任を持ち、透明性を確保しながら、自信を持ってAIを活用できるよう支援するものです。」
AIが研究および出版のワークフローに組み込まれていくにつれ、AI利用の開示が重要になります。AI利用に関する適切な開示を一貫して求めることにより、本方針は透明性と情報にもとづく適切な評価を支援します。同時に、責任ある形でAIを活用する活動の多くが、今では学術活動の中で日常的に行われるようになっていることも認識しています。
シュプリンガーネイチャーのHead of Journals PolicyであるEllie Gendle(エリー・ジェンドル)は、次のように述べています。
「研究および研究成果の発信におけるAIの利用は絶えず進化しています。AIがさらに広く組み込まれていく中で、さまざまな利用場面を適切に区別することがますます重要になっています。AI利用を評価・管理する考え方を取り入れた方針やガイダンスは、研究者がこの変化に責任ある形で、透明性を確保しながら、より自信を持って対応する助けとなります。同時に、研究の公正性や説明責任に対してより大きなリスクが生じる可能性がある場合には、必要な保護策や対応策を明確にすることにもつながります。」
「当社の新しいガイダンスでは、AIが人間の判断や説明責任にとって代わるものでは決してないことを、引き続き明確に示しています。その一方で、慎重かつ責任ある形で使用され、適切な開示をともなうことを前提に、AIは今後、より幅広い研究・出版活動で活用されていくものと認識しています。」
これらの方針は、新たな動向、規制、コミュニティーの期待、および出版に関する実務にそったものとなるよう、定期的に見直されます。
詳細情報、実践的なガイダンス、関連リソースは、AI Guidanceでご覧いただけます。
シュプリンガーネイチャーについて
シュプリンガーネイチャーは、世界をリードする研究出版社のひとつです。当社は、最も多くのジャーナルや書籍の出版数を誇り、オープンリサーチのパイオニアでもあります。180年以上にわたって信頼されてきた主要ブランドを通じて、研究者が新たなアイデアを見いだしてそうした発見を共有すること、医療従事者が医学の最前線に立ち続けること、教育者が学習を促進することを支援するテクノロジーを活用した製品、プラットフォーム、およびサービスを提供しています。当社は、当社が支援するコミュニティーとの協力のもと、知識を共有し、世界に対する理解を深めるための進歩に貢献していることを誇りに思っています。詳細は、about.springernature.comおよび@SpringerNatureをご覧ください。
本件に関するお問い合わせ
宮﨑 亜矢子
シュプリンガーネイチャー
コーポレート・アフェアーズ
E-mail: ayako.miyazaki@springernature.com
本プレスリリースの原本(一部を除いて)は英語であり、日本語は参考翻訳です。
英語プレスリリース:Springer Nature launches updated AI policies and guidance to support responsible AI use
