Nature、Registered Reports形式を全分野に拡大
2026年6月5日
ロンドン|ベルリン|ニューヨーク 2026年6月3日
Nature は、自然科学、社会科学、臨床科学、工学、および公衆衛生など、掲載するすべての分野で、Registered Reports(レジスタードレポーツ;査読付き事前登録研究論文)形式の導入を拡大します。これまで、この形式は認知神経科学、行動科学および社会科学に限定されており、おもに検証研究を対象としていました。
Registered Reportsでは、研究者はデータ収集の前、あるいは二次分析の場合には既存データにアクセスする前に、研究の背景や目的、方法および分析計画を査読のために投稿できます。編集者や査読者が研究課題を重要であり、方法がロバスト(堅牢)であると判断した場合、最終的な結果にかかわらず、同誌は原則としてその研究を掲載することを確約します。このアプローチは、研究デザインの強化、透明性の向上、および出版バイアスの低減を目的としています。
この形式を拡大することで、Nature は、対象分野と研究の種類をさらに広げ、大規模なデータ収集や方法論の比較といった研究も対象に含めます。
この方針を発表にあたり、Nature の編集長兼ネイチャーポートフォリオのチーフ・エディトリアル・アドバイザーであるMagdalena Skipper(マグダレーナ・スキッパー)は、次のように述べています。
「Registered Reportsは、重要な問い、厳格な方法論、そして透明性のある分析という、本来重視されるべき点に焦点を当てています。この形式をNature が掲載するすべての分野に拡大することで、結果がどうであれ、堅牢で透明性が高く、価値のある研究を支援したいと考えています。このアプローチは、研究デザインを強化し、査読者をより早い段階で研究プロセスに関与させるとともに、否定的な結果や結論が明確でない結果が、相応の注目を得られるよう後押しします。
この取り組みは、査読における透明性、厳格性、そして革新性に対するNature の長年にわたる取り組みにもとづいています。プレプリントへの早期支援から、透明性のある査読の義務化、そして今回のRegistered Reportsの新たな拡大にいたるまで、私たちは卓越した世界トップレベルの研究と並行して、研究コミュニティー主導の革新を推進することを目指しています。」
参考リンク
- Natureダイジェスト「Nature はRegistered Reportsを歓迎します」Vol. 20 No. 5. DOI: 10.1038/ndigest.2023.230505
- [プレスリリース] シュプリンガー・ネイチャー、オープンアクセスのさらなる推進に向けて、新しいOAジャーナルシリーズを立ち上げ
編集者向け注記
Nature におけるRegistered Reportsの詳細については、Nature のRegistered ReportsのページおよびNature のEditorialをご覧ください。
Nature Communicationsにおいても、一次研究データを用いた仮説主導型の定量的研究向けに、Registered Reports形式を提供しています(参照:https://www.nature.com/ncomms/submit/registered-reports)。
Registered Reportsとは、データ収集の前に研究手法が査読され承認される出版形式であり、出版バイアスを低減し、研究の信頼性を高めることを目的としています。
この形式は、Chris Chambers氏らによって初めてジャーナル形式として導入され、その後、Brian Nosek氏やDaniël Lakens氏を含むより広範な研究者グループによって推進・発展しました。 https://doi.org/10.1027/1864-9335/a000192
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本件に関するお問い合わせ
宮﨑 亜矢子
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本プレスリリースの原本(一部を除いて)は英語であり、日本語は参考翻訳です。
英語プレスリリース:Nature expands Registered Reports across all disciplines
