Press release

シュプリンガーネイチャー、2025年度の堅調なスタートを報告

2025年5月27日

  • 2025年度第1四半期の収益は6%増、調整後営業利益(AOP:adjusted operating profit )は11%増(いずれも実質1ベース)。
  • フルオープンアクセス(FOA:Full Open Access)の堅調な業績を受け、おもに研究部門が成長を牽引。
  • 戦略的優先事項は順調に推移:オープンアクセス・AI関連の取り組みが堅調に進展
  • 現時点での2025年度の通期業績見通しには調整後営業利益のレンジが含まれており、収益と調整後営業利益のレンジの上半分に相当する業績を達成する見込み

ベルリン 2025年5月13日

世界をリードする研究出版社であるシュプリンガーネイチャーは、2025年度第1四半期に堅調な業績を達成したことを発表しました。収益は、実質1ベースで前年同期比6%増の4億5,000万ユーロとなりました。調整後営業利益は、当四半期の収益が好調に推移したことを主な要因として、実質1ベースで11%増に相当する1億800万ユーロに達しました。

シュプリンガーネイチャーのCEO(Chief Executive Officer;最高経営責任者)であるFrank Vrancken Peeters(フランク・ブランケン・ピーターズ)は、次のように述べています。

「第1四半期の堅調な業績には、持続可能な成長を実現し、研究コミュニティーに付加価値を提供するという当社の戦略において、引き続き成功を収めているという現状が反映されています。特に、すべての方にご利用いただける即時公開コンテンツの量が増加している点や、人材とテクノロジーへの投資と研究公正の保護を継続している点に満足しています」

当決算期には、研究部門がシュプリンガーネイチャーの業績におもに貢献し、収益は実質1ベースで7%増となりました。この成長を牽引したのが、フルオープンアクセスジャーナルに発表された論文数が前年比で約25%2増加したことをはじめとするオープンアクセスの堅調な業績です。また、転換契約を新たに14件締結し、合計80件に達したことも、グローバルなオープンアクセスへの移行を後押ししています。さらに、2025年度については、約90%の契約がすでに更新を完了しています。

Natureレビュージャーナル2誌(Nature Reviews Clean Technology およびNature Reviews Biodiversity )を新たに創刊し、新興研究分野の研究者をサポートしています。

シュプリンガーネイチャーでは、引き続きテクノロジーに投資し、出版プロセスを変革しています。当社独自の論文処理プラットフォームである「Snapp (Springer Nature's Article Processing Platform)」では、第1四半期の投稿論文数が80%増加しています(新たに移行したジャーナルへの投稿を含む)。また、研究公正の確保をサポートする新たなAI(Artificial Intelligence;人工知能)ツールも運用を開始しています。

2025年度第1四半期のヘルス部門の収益は、実質3ベースで4%増の4,100万ユーロとなりました。成長を牽引したのが、国際医薬品事業とオランダのBSLです。第1四半期の教育部門の収益は、南アフリカの収益の段階的な減少を南半球の堅調な業績が相殺して概ね横ばいに推移し、実質3ベースで5,400万ユーロとなりました。

シュプリンガーネイチャーでは、責任ある成長と地球への影響の抑制、高い顧客満足度の維持、卓越した職場の創出に引き続き重点的に取り組んでいます。1月には、「LEADING EMPLOYERS」調査により、ドイツと英国、米国における優秀な雇用主として再び認められました。

フリーキャッシュフローは、前年同期の1億4,250万ユーロから1億5,800万ユーロに増加しました。おもな要因としては、業務の改善と利払いの減少があげられます。その結果、シュプリンガーネイチャーの財務レバレッジ比率(純負債/EBITDA〔Earnings Before Interest, Taxes, Depreciation, and Amortization;金利、税金、償却前利益 〕)はさらに低下し、2024年度末時点の2.3倍から2.0倍となりました。

シュプリンガーネイチャーのCFO(Chief Financial Officer;最高財務責任者)であるAlexandra Dambeck(アレクサンドラ・ダムベック)は、次のように述べています。

「当社は業績と財務レバレッジの双方をさらに改善し、前年度から引き続き堅調な軌道を維持することに成功しました。したがって当社は、修正後の2025年度業績見通しの絞り込みに自信を深めており、業績見通しレンジの上半分に達すると予想しています」

シュプリンガーネイチャーの業績見通しは、実質3ベースの業績と安定した外国為替レートにもとづいています。当社は、2025年度の通期業績見通しを絞り込み、現在では以前報告した収益レンジ(18億8,500万–19億3,500万ユーロ)の上半分に相当する業績の達成を見込んでいます。また調整後営業利益のレンジを5億2,300万–5億4,600万ユーロとしており、同様にレンジの上半分を達成すると予想しています。当社の中期見通しに変更はありません。

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注釈

実質ベースの変化には、前年比の外国為替レートとポートフォリオの変化による影響は含まれていません。

Cureusを除きます。

実質ベースの変化には、前年比の外国為替レートとポートフォリオの変化による影響は含まれていません。

将来の見通しに関する記述についての注記

本文書には、当社の将来的な事業展開および戦略的方針に関する記述が含まれています。将来の見通しに関する記述は、経営陣による現時点における予想および仮定に基づいています。将来の見通しは、他の公開文書、特に統合経営報告書の「リスクおよび機会の管理」セクションに記載する特定のリスクおよび変動による影響を受けます。上記の予想および仮定が実現しなかった場合、または想定外のリスクが生じた場合には、実際の事業の過程が、予想された展開とは大幅に異なるものとなる可能性があります。したがって当社では、上記の見通しの正確性に関する一切の責任を負いません。

シュプリンガーネイチャーについて

シュプリンガーネイチャーは、世界をリードする研究出版社のひとつです。当社は、最も多くのジャーナルや書籍の出版数を誇り、オープンリサーチのパイオニアでもあります。180年以上にわたって信頼されてきた主要ブランドを通じて、研究者が新たなアイデアを見いだしてそうした発見を共有すること、医療従事者が医学の最前線に立ち続けること、教育者が学習を促進することを支援するテクノロジーを活用した製品、プラットフォーム、およびサービスを提供しています。当社は、当社が支援するコミュニティーとの協力のもと、知識を共有し、世界に対する理解を深めるための進歩に貢献していることを誇りに思っています。

詳細は、about.springernature.comおよび@SpringerNatureをご覧ください。

本件に関するお問い合わせ

宮﨑 亜矢子
シュプリンガーネイチャー
コーポレート・アフェアーズ
E-mail: ayako.miyazaki@springernature.com

本プレスリリースの原本(一部を除いて)は英語であり、日本語は参考翻訳です。

英語プレスリリース:Springer Nature reports strong start to 2025

 

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