Press release

世界で最も利用数が多く、研究者にメリットをもたらすシュプリンガーネイチャーのオープンアクセス出版

2023年9月7日

最新のオープンアクセス(OA)報告書では、シュプリンガーネイチャーが、OAポートフォリオの成長やインパクト、また、その価値に限らず、いかに出版業務を巡る透明性を高めているかを示しています。

ロンドン | ベルリン | ニューヨーク 2023年9月6日

論文著者がシュプリンガーネイチャーのオープンアクセス(OA;Open Access)出版を利用した場合、ほかの混合モデル(mixed model;ハイブリッドOA)やOA専門(pure OA)出版社を利用した場合と比較して、研究成果の利用数が増えることが明らかになりました[1]

本日(2023年9月6日)公開された、今回で2回目となる年次OA報告書では、対象範囲をハイブリッドジャーナルとフル(完全)OAジャーナルに拡大し、全世界におけるOAへの移行を推進するにあたり、シュプリンガーネイチャーが果たしている役割を示しています。

シュプリンガーネイチャーのChief Publishing OfficerであるHarsh Jegadeesan(ハーシュ・ジェガデサン)は、次のように語っています。

「完全にオープンな世界を発展させるためには、すべての研究分野において簡単でオープンなアクセスを実現させる必要があります。本報告書は、ゴールドOA出版が論文著者に与えるメリットのほか、世界的に重要な課題の解決を加速するために、再現性に優れた研究エコシステムを推進するといった役割を明らかにしています。これらは、シュプリンガーネイチャーが実現を強く公約しているものです」

同報告書では、各主要出版社の完全OAジャーナルとハイブリッドジャーナルに関して公開されているデータ[2]を分析し[3]、次のことを明らかにしています。

  • シュプリンガーネイチャーは、これまでに125万件を超えるOA論文を出版してきました。
  • シュプリンガーネイチャーの完全OAジャーナルから出版された論文は、ほかの出版社と比較して2年連続で最も多く利用(引用)され、論文著者はその恩恵を受けています。また、2022年には、完全OA論文の累積被引用数(400万件近く)が過去最高に達しました。
  • シュプリンガーネイチャーのハイブリッドジャーナルに出版されたOA論文の利用数も、ほかの出版社を上回りました。データによれば、総被引用数と平均被引用数(6.6件)ともに最も高い数値を示し、ハイブリッドジャーナルの著者もまた高い恩恵を受けていることになります。
  • 論文著者が出版したOAコンテンツをダウンロードしたユーザー数は年々増加しています。データによれば、2022年には前年比でそれぞれ15%(ハイブリッド)と10%(完全OA)増加したことが明らかになっています。
  • 転換契約(TA;Transformative Agreement)がOA成長の鍵となっていることが明らかになりました。2022年には、転換契約を通じて出版されたOA論文数が、シュプリンガーのハイブリッドジャーナルにおいて論文著者が選択して出版したOA論文数を3倍上回りました。
  • 2022年、シュプリンガーネイチャーは、SDG(Sustainable Development Goal;持続可能な開発目標)関連のテーマに関するOA書籍を最も多く出版した出版社となり[4]、OA書籍出版におけるリーダーとしての地位を強化しました。

さらに、シュプリンガーネイチャーのVice President Open AccessであるCarrie Webster(キャリー・ウェブスター)は、次のように語りました。

「オープンアクセスは20年以上にわたり、当社のDNAを構成する不可欠な要素となっています。私たちは早い段階からOA移行を進め、初のOA出版社であるBMCの獲得や、最大のOAジャーナルである「Scientific Reports」の刊行、厳選された高い品質の論文を掲載するNature関連誌において初の完全OAジャーナルである「Nature Communications」の創刊、学術出版コミュニティーにおいて先駆けとなった2015年の初の転換契約の締結などを手がけてきました。本報告書は、OAの継続的な成長を示すと同時に、ゴールドOAがもたらす知識と発見の進歩に関連する多くの利点を論文著者が活用できる環境を実現するため、当社の現在の公約をクローズアップするものでもあります」

本報告書は、同じくデータと戦略を公開している当社のAnnual Progress Report年次進捗報告書)やSustainability Report持続可能な事業報告書)と同様に、当社がサービスを提供するコミュニティーに対し、その出版プログラムの透明性と説明責任についての強い意志を示すものです。

詳しくは、本報告書の全文2022年度完全OA報告書をご参照ください。

OAに対するシュプリンガーネイチャーの幅広い公約とすべてのOA関連サービスに関する詳しい情報については、「Open access journals」をご参照ください。

オープンリサーチに関する基礎や用語解説は、「オープンリサーチとは?基本コンセプトと取り組み」をご覧ください。また、オープンアクセスの価値を促進する当社の活動の概要については、「シュプリンガーネイチャーと出版する価値」をご覧ください。

[1] 混合モデル(mixed model)はハイブリッドOA出版社を、OA専門(pure OA)はフルOA出版社を指しています。
[2] 公開されたデータソースの例としては、Digital Science、Dimensions、Clarivate’s 2021 Journal Citation Reports、Web of Science InCitesがあげられます。
[3] 本報告書では、混合モデルと完全OA出版社が公開している完全OAデータとハイブリッドOAデータを分析しています。
[4] 英語で執筆されたOA書籍のうち、SDG関連書籍が40%以上を占めています。‐出典:Dimensions(2023年第1四半期時点)

  • 転換契約:一般的には、論文の閲覧のために大学などが出版社に対して支払う費用を、論文出版のための費用(論文掲載料、APC;Article Processing Charge)へと段階的に転換させ、それによって論文のオープンアクセス出版の拡大を目指す契約のことを指す。
  • オープンアクセス(OA;Open Access):研究成果が出版時に無料でアクセスすることを可能にするための一連の原則と実践方法。OAは、ジャーナルに掲載された論文や書籍などの研究成果をオンラインで無料で即時利用できるようにし、デジタル環境でフルに利用する権利を提供します。
  • ハイブリッドジャーナル:購読型ジャーナルのうち、受理された論文をゴールドオープンアクセスで出版するオプションを著者に提供するジャーナル。オープンアクセスで出版する場合には、APCが発生します。
  • ゴールドオープンアクセス(ゴールドOA):出版社のプラットフォームにおいて、論文や書籍をゴールドオープンアクセスで出版するルートです。原稿編集(コピーエディティング)や組版後の最終公開版(VOR;Version of Record)。ゴールドOAで出版された論文は、掲載後ただちにオープンアクセスとなり、プラットフォーム上にて無料で閲覧可能となります。ゴールドOAでは、原稿編集(コピーエディティング)や組版後の最終公開版(VOR;Version of Record)にアクセスできるようになります。ゴールドOAの出版は、論文掲載料(APC;Article Processing Charge)や転換契約によって賄われています。
  • 論文掲載料(APC;Article Processing Charge):オープンアクセス(OA)の論文に対するAPCは、査読からコピー編集、専用サーバーでの最終論文のホスティングまで、出版プロセスのすべての段階においてさまざまなサービスをカバーしています。これに加えて、こちらの料金により、論文がクリエイティブ・コモンズ・ライセンスのもと、オープンアクセスで公開され、すべての読者がすぐに利用できるようになります。
    出版にはコストがかかります。購読ジャーナルは、コンテンツにアクセスするための料金の徴収によって出版費用がカバーされています。ゴールドオープンアクセスのコンテンツは、自由に利用できるため、費用は論文掲載料(APC)によって賄われます。
    APCは、論文が受理されてから出版されるまでの間に支払われ、それぞれの出版社、ジャーナル、分野によってAPCが異なります。また、掲載料や出版料を学会などのスポンサーが負担することで、APCを徴収しないジャーナルもあります。
    APCには、論文全文への永続的、即時的かつ世界中からのアクセスの提供に加えて、下記が含まれます。
    • 編集作業:査読、管理サポート、コンテンツの委託、ジャーナルの開発。
    • 技術的なインフラストラクチャーとイノベーション:オンラインジャーナルシステムやウェブサイトの開発、メンテナンス、運用。
    • 論文の制作:論文のフォーマット、マークアップ(タグ付け)、インデックスサービスへの登録。

シュプリンガーネイチャーは、180年以上にわたり、研究コミュニティー全体へ最良のサービスを提供することによって発見の進展に貢献してきました。研究者が新しいアイデアを公開することを支援するとともに、出版するすべての研究が重要で着実であり、客観的な精査にも耐え、関心をもつすべての読者にもっとも良いフォーマットで届き、発見、アクセス、使用、再利用、および共有されるようにします。私たちは、テクノロジーやデータの革新を通じて図書館員や研究機関をサポートし、学会に出版を支援するための優良なサービスを提供します。

学術出版社として、シュプリンガーネイチャーは、シュプリンガー(Springer)、ネイチャーポートフォリオ(Nature Portfolio)、BMC、パルグレイブ・マクミラン(Palgrave Macmillan)、サイエンティフィック・アメリカン(Scientific American)などの信頼されたブランドを有しています。

詳しい情報は、springernature.com をご覧いただき、@SpringerNature のフォローをお願いいたします。

宮﨑 亜矢子
シュプリンガーネイチャー
コーポレート・アフェアーズ
E-mail: ayako.miyazaki@springernature.com

※ 本プレスリリースの原本(一部を除いて)は英語であり、日本語は参考翻訳です。

英語プレスリリース:Publishing open access with Springer Nature delivers highest global usage and benefits for researchers

 

「プレスリリース」記事一覧へ戻る

プライバシーマーク制度