Press release

シュプリンガー・ネイチャーとFigshare、データ共有の進展に向けたパイロットプロジェクトを発表

2022年4月14日

論文著者によるデータ提出のルートを初めて一本化し、オープンサイエンスへの取り組みを強化

ロンドン 2022年4月12日

シュプリンガー・ネイチャーとFigshareは、論文データのオープン化に関して著者に対する支援を強化するためのパイロット(試験的運用)プロジェクトを起ち上げました。Natureリサーチ誌およびAcademicジャーナルなど複数の学術誌に論文を投稿する著者は、統合された投稿プロセスの中で、Figshareを利用して容易にデータの共有を選択できるようになります。

データの可用性はオープンサイエンスの中核であり、研究の再現性と切り離すことはできず、したがって、知の進展にとって不可欠です。データ共有の効果に関する調査によると、データが公開されている場合、論文の引用率は25%以上増加しますが、共有によるプラスの効果と著者のデータを公開したいという意欲にもかかわらず、自由な利用が可能なデータは実際には40%未満です。理由としては、理解の欠如、データ提出方法の難しさ、複雑なプロセス、またはデータと論文とのリンクを正しく行ううえでの課題などがあげられます。

シュプリンガー・ネイチャーは、BMCおよびSpringerOpenのジャーナルにおける補足情報(supplementary information)の提供の自動化、著者に対する情報整理支援の強化および当社のデータに関する主力ジャーナルであるScientific Data における統合など、オープンデータの取り組みを長年行ってきましたが、当パイロットプロジェクトはそれらを基盤とするものです。

シュプリンガー・ネイチャーのFully OA PortfolioのVice President JournalsであるMeredith LeMasurier(メレディス・ルマスリエール)は、今回の試験的運用について次のようにコメントしています。

「オープンデータは、研究の信頼性を高め、研究者の拠り所となるデータを検証し、誤った科学的情報を正し、社会全体における科学に対する信用を確保する点で重要な役割を果たしています。それにもかかわらず、オープンデータとオープンリサーチソリューションを開発・採用するうえで、ある種の障壁や躊躇といったものが存在します」

「論文投稿作業の過程において、データ共有を完全に一体化させることによって、適切なリポジトリーの特定、データ登録、データ間のリンクの作成、あらゆる事務手続き上の負担といった多くの著者が直面する課題が解消されます。さらに、利用方法は分かりやすくシンプルで、ベストプラクティスが促進され、データ共有が進展し、読者のエンゲージメントを高めるための基盤が強化されます。Figshareとの協力を拡大し、持続可能なオープンリサーチひいてはオープンサイエンスの実践に対する支援を強化するための標準、ツール、サービスの開発の一端を担うことは当社の大きな誇りです」

パイロットプロジェクトの当初の対象は、神経科学、生態学および進化学、化学、エネルギー、がんと移植術の分野にわたるNatureリサーチ誌およびAcademicジャーナルのポートフォリオです。本パイロットを通じて、常に研究者と緊密に協力し、データ共有のより進んだ統合方法を探究・試行してまいります。

「Natureリサーチ誌およびAcademicジャーナルのチームの着実な進歩は素晴らしいと思います。研究者の負担の軽減そして持続可能でオープンな研究データの構築に向けて懸命な努力が注がれているという事実は、大きな励みになります」とFigshareのCEOであるMark Hahnel氏が述べています。

今回のパイロットに関する詳細は、「Supporting open science through data sharing: a trial integration of Figshare with Nature Portfolio and Academic journals」と「Figshare Integration Guidance For Authors」でご覧いただけます。シュプリンガー・ネイチャーのオープンリサーチとオープンサイエンスに関す取り組みは、「A pioneer in the field of open research」で紹介しています(VP Research SolutionsのEugenie Reganのブログ:「Working collaboratively to support an open research future: Lessons learned」)。

オープンリサーチに関する基礎や用語解説(日本語)は、「オープンリサーチとは?基本コンセプトと取り組み」をご覧ください。

シュプリンガー・ネイチャーは、175年以上にわたり、研究コミュニティー全体へ最良のサービスを提供することによって発見の進展に貢献してきました。研究者が新しいアイデアを公開することを支援するとともに、出版するすべての研究が重要で着実であり、客観的な精査にも耐え、関心をもつすべての読者にもっとも良いフォーマットで届き、発見、アクセス、使用、再利用、および共有されるようにします。私たちは、テクノロジーやデータの革新を通じて図書館員や研究機関をサポートし、学会に出版を支援するための優良なサービスを提供します。

学術出版社として、シュプリンガー・ネイチャーは、シュプリンガー(Springer)、ネイチャー・ポートフォリオ(Nature Portfolio)、BMC、パルグレイブ・マクミラン(Palgrave Macmillan)、サイエンティフィック・アメリカン(Scientific American)などの信頼されたブランドを有しています。

詳しい情報は、springernature.com をご覧いただき、@SpringerNature のフォローをお願いいたします。

Digital Science傘下のFigshareは、専用のリポジトリポータルとプレビュー機能により、研究データセットやサプリメンタルデータへのアクセスを提供する、カスタマイズ可能なストレージソリューションを提供します。Figshareのソフトウェアはデフォルトで、セキュリティ、アクセシビリティ、および保存、持続性、メタデータ、発見可能性といったリポジトリのグローバルスタンダードに関する要件を満たすように設計されています。詳細については、figshare.com、またはTwitterで@figshareをご参照ください。

宮﨑 亜矢子
シュプリンガー・ネイチャー
コーポレート・アフェアーズ
E-mail: ayako.miyazaki@springernature.com

※ 本プレスリリースの原本(一部を除いて)は英語であり、日本語は参考翻訳です。

英語プレスリリース:Springer Nature and Figshare announce pilot to improve data sharing

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