Press release

ネイチャー・リサーチがオープンアクセスのポートフォリオを大幅に拡大し、Communications Biology、Communications Chemistry、Communications Physicsを新たに創刊

2017年9月6日

ネイチャー・リサーチは、オープンアクセス誌のポートフォリオを拡大し、高品質の選び抜かれた論文を掲載する学際的なオープンアクセス・ジャーナル3誌、Communications BiologyCommunications ChemistryCommunications Physics を新たに創刊します。これら3誌は、オンラインジャーナルとして、CC-BYライセンスのもと、オープンアクセスのコンテンツを出版します。ネイチャー・リサーチでは、著者に提供するオープンアクセス出版の選択肢を拡げるため継続的な取り組みを行っており、今回の3誌の刊もその一環として決定されました。これにより、すでに世界最大のオープンアクセス出版社であるシュプリンガー・ネイチャーが出版するオープンアクセス・ジャーナル群がさらに充実します。

ネイチャー・リサーチのオープン・リサーチ・パブリッシング・ディレクターであるNandita Quaderi以下のようにコメントしています。「新たに創刊する3つのCommunicationsジャーナルが、ネイチャー・リサーチのオープンアクセス・ポートフォリオの主要な学際的ジャーナルであるNature CommunicationsScientific Reports に続いて大きな成功を収めることを期待しています。Nature Communications Scientific Reports は、それぞれ2010年、2011年の刊以降、飛躍的な発展を遂げ、投稿論文数、出版論文数、共に増加し続けています。高品質なオープンアクセス出版の選択肢に対する需要はいまだかつてないほどに高まっており、今後も大きくなり続けることが予測されます。シュプリンガー・ネイチャーが出版するジャーナルの著者約8000人を対象として行われた最近の調査によると、オープンアクセスが学術・科学出版の将来を担うものであることに、回答者の67%が同意、または大いに同意しています。ネイチャー・リサーチは、厳格な編集基準と能力の高いエディター陣を有しており、研究界のニーズを、現在、そして将来にわたって満たしていくことができる立場にあると考えています。」

新たな3つのジャーナルは、生物学、化学、物理学の全ての分野にわたる研究を出版対象とし、幅広い自然科学研究に出版の機会を提供します。Communicationsジャーナルでは、専門的な研究分野に新たな知見をもたらすような科学の重要な進展を示した研究論文を出版する予定です。3誌はシェアード編集(社内と社外のエディターによる協同編集)モデルを採用し、専任のチーフ・エディターが、社内のプロのエディターチームを率い、社内のエディターは、外部の編集委員と協力して、査読過程などの原稿管理を行います。

Quaderiは、さらに次のように語っています。「シェアード編集モデルを採用することにより、どの分野に関わる専門的論文であっても、その分野にふさわしい専門のエディターが、確実に論文の処理を担当することができると同時に、意思決定や編集作業の一貫性を保つことができます。当社のプロのエディターは、常時、研究界と緊密に接しており、この新モデルにより、研究界との関係はさらに強化されるでしょう。」

Communications Biology のチーフ・エディターは、Brooke LaFlammeが務めます。LaFlammeは、コーネル大学において遺伝学の博士号を取得し、その後、コーネル大学ウェイル医学校(米国)で研究に携わり、ネイチャー・リサーチではNature Geneticsのエディターを務めていました。Communications Chemistry のチーフ・エディターは、以前はNature Communications の無機化学・物理化学チームのマネージャーであったLuke Batchelorが務めます。Batchelorは、マンチェスター大学(英国)で無機化学の博士号を取得し、パリ南大学(フランス)においてポスドク研究を行った経験を有しています。また、Communications Physics のチーフ・エディターとして、Elena Belsoleがネイチャー・リサーチに加わります。これまでNew Journal of Physicsのエグゼクティブ・エディターを務めていたBelsoleは、ピエール・マリー・キュリー大学(フランス)で天体物理学および宇宙科学の博士号を取得した後、ブリストル大学およびケンブリッジ大学(英国)においてポスドク研究に携わりました。

Communicationsジャーナルは、投稿を受け付け中です。詳しくは、ジャーナルのウェブサイトをご覧ください。

Communications Biology : www.nature.com/commsbio

Communications Chemistry : www.nature.com/commschem

Communications Physics : www.nature.com/commsphys

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※本プレスリリースの原本は英語であり、日本語は参考翻訳です。
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