Press release

Nature 関連誌5誌(Nature Astronomy、Nature Biomedical Engineering、Nature Ecology & Evolution、Nature Human Behaviour および Nature Reviews Chemistry)の創刊

2016年3月9日

2017年1月、Nature Astronomy、Nature Biomedical Engineering、Nature Ecology & Evolution、Nature Human Behaviour および Nature Reviews Chemistry の5誌が、Nature 関連誌の仲間に新しく加わります。

これら5誌は、Nature のポートフォリオを広げ、急成長している科学コミュニティー、特に総合科学研究を進めて現代社会が抱える最も喫緊の課題の解決を目指す研究に取り組んでいるコミュニティーのために尽力します。それぞれの研究分野について、コミュニティーを中心に据えたインパクトの高いジャーナルを望む声が科学者から数多く寄せられており、それに応えて5誌を創刊することになりました。

  • Nature の物理科学系ポートフォリオに加わる最新のジャーナル Nature Astronomy は、天文学に関連する全ての重要な研究分野間の緊密な連携を表現・醸成する、物理科学の総合誌です。Nature Astronomy には、天文学、天体物理学、惑星科学の最前線における最も重要な研究論文、総説論文、Comment記事が掲載されます。
  • Nature Biomedical Engineering は、疾患を解明し、疾患と闘うことに関心を持つ実験系研究者、臨床医、工学者にとって魅力のあるジャーナルです。生命科学、物理科学、工学にまたがる Nature Biomedical Engineering は、臨床と医療の場で人間の健康を理解、診断、改善するための材料、治療法、装置を対象としています。
  • Nature Ecology & Evolution は、過去、現在、未来についての生物多様性の、全ての側面に関心を持つ科学者と実務家を1つに結び付けます。Nature Ecology & Evolution は、分子から生態系に至る進化と生態学の基礎研究だけでなく、保全、行動と医学といった多様な分野での応用を対象としています。
  • Nature Human Behaviour は、社会科学と自然科学の両方を中核に据え、研究論文を紹介して幅広い読者層の認知度を高めるための知名度の高いジャーナルを求める研究者の本拠地となる総合科学誌です。Nature Human Behaviour は、行動科学のさまざまなテーマ(例えば、知覚、記憶と学習、報酬と意思決定、情動、言語とコミュニケーション、社会的認知と行動、信念体系と文化)を扱います。また、Nature Human Behaviour のもう1つの目標は、現代社会が抱える最も喫緊の課題に直接取り組む際の行動研究の影響範囲と影響力を強化し、Nature Climate ChangeNature Energy によって確立された領域横断的手法をさらに前進させることです。
  • Nature Reviews Chemistry は、Nature Reviewsポートフォリオにおける2番目の物理科学誌で、Nature Chemistry の成功を基に創刊され、Nature Reviews誌の特徴である信頼度および質の高い概説論文を掲載するという原則、そして極めて高い水準の編集基準を堅持します。Nature Reviews Chemistry は、基礎化学と応用化学の全体にわたるトピックに関する総説論文、Perspective論文、ハイライト記事と解説を掲載し、専門家と科学における中心的領域である化学の新しい分野への足掛かりを求める読者にとって適切な知見を提供します。

Nature AstronomyNature Biomedical EngineeringNature Ecology & EvolutionNature Human Behaviour では、原著論文に加えて、Commentary、Review、News & Views、さらにはそれぞれのコミュニティーで高い関心を集める数々の問題を扱ったCorrespondenceも掲載していきます。いずれのジャーナルも、2016年4月から投稿の受け付けを開始します。

新ジャーナルは全て、他の Nature 関連誌と同様に専任編集者のチームによって運営され、公正かつ厳格な査読プロセス、高水準のコピーエディティングと制作、迅速な出版、そして編集の独立性を確保します。

これら5誌は、オンライン限定の定期購読誌として、nature.comで利用可能な Nature 関連誌39誌のポートフォリオに新たに加わります。この中には最高ランクのオープンアクセス総合科学誌である Nature Communications も含まれています。2015年にnature.comに掲載された研究論文の60%以上は、無料でアクセスすることのできるオープンアクセスで出版されました。

コメント:
Nature・Nature 関連誌パブリッシングディレクターのJames Butcherは次のように述べています。「 Nature には、生態学と進化、天文学のコミュニティーに貢献してきた長く豊かな歴史があります。1869年の Nature 創刊号の一番最初の記事は、Thomas Henry Huxleyが人類と自然の関係について論じたものでした。また、1995年の Nature には、太陽系外の主系列星を周回する惑星が初めて発見されたことに関する論文が発表されています。現在、生態学や進化、天文学の研究規模が大きくなっており、こうしたコミュニティーから出される極めて優れた論文を精選して掲載するインパクトの高いジャーナルを創刊するのにふさわしい時だと考えています。

コミュニティーに貢献するジャーナルの創刊のご要望を、さまざまなコミュニティーの研究者から常々いただいております。医用生体工学と人間行動学は、急成長する科学領域で社会にとって重要です。Nature Biomedical EngineeringNature Human Behaviour が、これらの分野の研究者にとって最高の出来の研究論文の投稿先として検討されることを期待しています」。

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シュプリンガー・ネイチャーは、研究、教育、専門領域において世界をリードする出版社の1つです。高い評価と信頼を得ている多くのブランドから成る革新的な製品やサービスを通して、高品質なコンテンツを提供しています。シュプリンガー・ネイチャーは、世界最大規模の学術書籍出版社であり、世界で最も影響力のあるジャーナルを多数発行しています。またオープンリサーチにおけるパイオニアでもあります。当社の50か国超に及ぶ従業員数は約13,000人で、売上高は15億ユーロです。シュプリンガー・ネイチャーは、ネイチャー・パブリッシング・グループ、パルグレイブ・マクミラン、マクミラン・エデュケーション、シュプリンガー・サイエンス+ビジネスメディアの合併により2015年5月に誕生しました。詳細についてはwww.springernature.comをご覧ください。twitter公式アカウントは@SpringerNatureです。

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大場 郁子
シュプリンガー・ネイチャー
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※本プレスリリースの原本は英語であり、日本語は参考翻訳です。
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