Press release

JAAMが、オープンアクセスジャーナル「ネイチャー・パートナー・ジャーナル」シリーズの npj Aging and Mechanisms of Disease 創刊パートナーに

2014年6月5日

本日、ネイチャー・パブリッシング・グループ(NPG)と日本抗加齢医学会(JAAM)は、2015年にnpj Aging and Mechanisms of Disease を創刊することを発表しました。2015年の第1四半期に、nature.comでこのオンラインオープンアクセスジャーナルを立ち上げます。投稿論文の受付は2014年9月に開始します。

npj Aging and Mechanisms of Disease は、「ネイチャー・パートナー・ジャーナル(NPJ)」シリーズとして4番目に発表されるジャーナルで、日本の学会との共同出版としては初のものです。NPJは、定評ある Nature のインパクトとエクセレンスを兼ね備えた共同オープンアクセス出版です。このジャーナルを形作るのは、研究機関、財団、学術団体との画期的なパートナーシップです。

npj Aging and Mechanisms of Disease は、ヒトにおける加齢のプロセス、加齢関連疾患、加齢に関連した病態生理の疫学、長寿に関するメカニズムの理解および介入など、全ての関連分野の研究の原著論文及び総説を選考の対象とします。また、この新しいジャーナルは、新たに明らかとなりつつある加齢に関連する医学(幹細胞、概日リズム、代謝)にも重点を置き、臨床及びトランスレーショナル・リサーチの視点からヒトへの応用を探ります。

npj Aging and Mechanisms of Disease の編集については、坪田一男(つぼた・かずお) 慶應義塾大学医学部 眼科学教室 教授が編集長を務めます。

npj Aging and Mechanisms of Disease 編集長の坪田一男教授は、次のように話しています。「日本では高齢化が急速に進んでおり、加齢はJAAMにとって切実な関心事です。日本は世界でも人口に占める高齢者の割合が最も高い国の1つであり、また世界一の長寿国であることが知られています。本誌の狙いは、この傾向に対応するために、加齢に関するハード・サイエンスの側面に焦点を当てることです。もちろん、加齢や若返りの研究に対する社会的需要は、日本だけに限定されているものではありません。高齢化が今後何年もの間、熱い話題となるのは必至です。」

npj Aging and Mechanisms of Disease は、加齢と疾患の分野において、世界で最も重要な研究のための公開された討論の場を提供する学際的なジャーナルです。このたび、この重要な研究分野の原著論文や総説を日本抗加齢医学会と共同出版することを嬉しく思います。」こう話すのは、NPG東京の代表取締役のAntoine Bocquet博士です。

「NPGは、世界で一流の研究論文の出版とオープンサイエンスの推進に力を尽くします。NPJシリーズでは、インパクトの高い科学論文の出版社であるNPGの強みを出版パートナーと共有し、研究者に対してオープンアクセスの選択肢を増やします。」こう話すのは、NPGオープンリサーチ部門パートナーシップジャーナル部グローバルヘッドのMartin Delahuntyです。

NPJでは、Nature の編集基準が一部修正され、編集長の研修と選任に関する厳しい要件が課され、NPGと出版パートナーが合意した主要業績評価指標(KPI)に基づいて、編集品質の継続的な評価が行われます。NPJのホームページはwww.nature.com/npjです。

NPGは、Frontiersを戦略的パートナーとして、主導的役割を果たすオープンアクセス出版社です。両社は、2013年に合計10,500編のオープンアクセス研究論文を出版しましたが、これは、同年中に両社が出版した研究論文全体の51%に相当します。NPGのアカデミックジャーナル、学会機関誌、パートナージャーナル合わせて63誌は、オープンアクセスジャーナルであるか、オープンアクセス出版を選べるようになっています。詳しくは、http://www.nature.com/libraries/open_access/index.htmlをご覧ください。

日本抗加齢医学会(JAAM)について

日本抗加齢医学会(JAAM)は当初、日本抗加齢医学研究会として2001年に設立されました。その後、2003年4月にJAAMとして改組され、2006年7月に有限責任中間法人として法人化されました。会員数は8,000人を超え、基礎研究から臨床専門医学まで多様な範囲を幅広くカバーし、JAAMは日本において抗加齢医学の発展に中心的に取り組む最大規模の学術団体の1つに成長しました。

抗加齢医学は、加齢の生物学的プロセスを扱います。その目標とするところは、生活習慣病を含めた疾患の予防、疾患の発生を促す因子のコントロール、そして健康寿命の延長と促進です。JAAMは、科学的エビデンスに基づいた抗加齢医学の実践を追求します。

JAAMには3つの使命があります。それは、21世紀におけるヘルスケアの基本要素である抗加齢医学の促進、加齢・抗加齢に関連するデータの集積と分析、そして科学的エビデンスに基づいた適切な診療の確立です。

※本プレスリリースの原本は英語であり、日本語は参考翻訳です。
英語プレスリリース

本件に関するお問い合わせ:
ネイチャー・パブリッシング・グループ
新谷 洋子 宛
y.shintani@nature.com

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