注目の論文
【化学】天然ガス採掘時に放出される二酸化炭素の捕捉
Nature Communications
2014年6月4日
Chemistry: Capturing CO2 released by natural gas extraction
天然ガスの採掘時に放出される二酸化炭素(CO2)を捕捉できる多孔質炭素材が作製された。この技術開発を続ければ、天然ガス流に由来する二酸化炭素の捕捉と長期貯蔵に良い影響を与える可能性がある。この成果を報告する論文が、今週掲載される。
生の天然ガスには、通常、大量の二酸化炭素が含まれており、これを分離する必要がある。現行の二酸化炭素分離プロセスは、薬品洗浄技術に基づいており、二酸化炭素を低温のアミン溶液に溶かしている。
今回、James Tourたちは、炭素-硫黄系と炭素-窒素系多孔質材料を用いた二酸化炭素の捕捉を実証した。この捕捉過程では、天然ガス井戸と同様の条件下で、この多孔質材料の孔の中で二酸化炭素の重合が起こる。今回の研究で、この重合が200~300バールという工業に適した圧力で起こり、この圧力を解放すれば、脱重合が起こることも明らかになった。
doi: 10.1038/ncomms4961
注目の論文
-
10月1日
考古学:岩絵は古代アラビア砂漠で繁栄する人類を描いているNature Communications
-
9月26日
生態学:世界大戦時の沈没残骸が野生生物の生息地となっているCommunications Earth & Environment
-
9月25日
生態学:米国河川における魚類の生物多様性の変化Nature
-
9月25日
地質学:サントリーニ島で最近発生した地震は共通のマグマによって説明できるかもしれないNature
-
9月24日
古生物学:新種の肉食恐竜が白亜紀後期のアルゼンチンを支配していたNature Communications
-
9月24日
気候変動:2100年までに世界的に深刻な水不足が発生するかもしれないNature Communications