注目の論文
ミシシッピ川三角州を再建するために利用可能な砂
Nature Geoscience
2014年4月21日
Sand available to rebuild Mississippi River delta
ミシシッピ川下流の流路は、大量の砂の貯蔵庫を含んでおり河口における土地の損失を軽減することに役立っているとの報告が、今週のオンライン版に掲載される。これまでは、上流のダムが、ミシシッピ川の三角州に新しい土地を作り、三角州が沈没しないために必要な堆積物の供給を止めていると考えられてきた。
Jeffrey NittrouerとEnrica Viparelliは、ミシシッピ川下流の堆積物量を解析し、堆積物の全量(砂と泥の両方)は減少しているが、砂の量はダムの建設以降著しく減少しているわけではないことを見つけた。さらに、数値モデルはミシシッピ川下流の流路の砂の量は次の600年間に20%以下減少することを示唆している。
三角州の土地を作るためには泥よりも砂が重要であると仮定すると、この研究は、今後の数世紀もの間にミシシッピ川の三角州が沈没してしまうのを防ぐために、砂は手軽で有用となることを提案している。
doi: 10.1038/ngeo2142
注目の論文
-
3月28日
気候変動:極域の氷融解が世界の基準時刻に影響を及ぼす可能性Nature
-
3月28日
生態学:温暖化と乾燥によってハチ類の多様性が脅かされているNature
-
3月27日
気候変動:気候変動がワイン生産に及ぼす影響を評価するNature Reviews Earth & Environment
-
3月26日
水中探査が明らかにした予想外に大きなサントリーニ火山の歴史的噴火Nature Geoscience
-
3月22日
気候変動:地球温暖化によって食料価格の高騰がさらに進むかもしれないCommunications Earth & Environment
-
3月21日
環境:AIで洪水予報を改善するNature