注目の論文
ミシシッピ川三角州を再建するために利用可能な砂
Nature Geoscience
2014年4月21日
Sand available to rebuild Mississippi River delta
ミシシッピ川下流の流路は、大量の砂の貯蔵庫を含んでおり河口における土地の損失を軽減することに役立っているとの報告が、今週のオンライン版に掲載される。これまでは、上流のダムが、ミシシッピ川の三角州に新しい土地を作り、三角州が沈没しないために必要な堆積物の供給を止めていると考えられてきた。
Jeffrey NittrouerとEnrica Viparelliは、ミシシッピ川下流の堆積物量を解析し、堆積物の全量(砂と泥の両方)は減少しているが、砂の量はダムの建設以降著しく減少しているわけではないことを見つけた。さらに、数値モデルはミシシッピ川下流の流路の砂の量は次の600年間に20%以下減少することを示唆している。
三角州の土地を作るためには泥よりも砂が重要であると仮定すると、この研究は、今後の数世紀もの間にミシシッピ川の三角州が沈没してしまうのを防ぐために、砂は手軽で有用となることを提案している。
doi: 10.1038/ngeo2142
注目の論文
-
7月18日
疫学:欧州における鳥インフルエンザ発生の主な予測因子が特定されるScientific Reports
-
7月17日
惑星科学:惑星系の誕生の瞬間をとらえるNature
-
7月17日
古生物学:獲物に忍び寄るための古代爬虫類の特殊なヒレNature
-
7月10日
環境:大西洋全域で高濃度のナノプラスチック粒子が検出されるNature
-
7月10日
気候変動:クジラの糞が温暖化に関連する有毒藻類ブルームの大発生を記録するNature
-
7月10日
ゲノミクス:タンパク質は古代のエナメル質に保存されているNature