注目の論文
ミシシッピ川三角州を再建するために利用可能な砂
Nature Geoscience
2014年4月21日
Sand available to rebuild Mississippi River delta
ミシシッピ川下流の流路は、大量の砂の貯蔵庫を含んでおり河口における土地の損失を軽減することに役立っているとの報告が、今週のオンライン版に掲載される。これまでは、上流のダムが、ミシシッピ川の三角州に新しい土地を作り、三角州が沈没しないために必要な堆積物の供給を止めていると考えられてきた。
Jeffrey NittrouerとEnrica Viparelliは、ミシシッピ川下流の堆積物量を解析し、堆積物の全量(砂と泥の両方)は減少しているが、砂の量はダムの建設以降著しく減少しているわけではないことを見つけた。さらに、数値モデルはミシシッピ川下流の流路の砂の量は次の600年間に20%以下減少することを示唆している。
三角州の土地を作るためには泥よりも砂が重要であると仮定すると、この研究は、今後の数世紀もの間にミシシッピ川の三角州が沈没してしまうのを防ぐために、砂は手軽で有用となることを提案している。
doi: 10.1038/ngeo2142
注目の論文
-
10月1日
考古学:岩絵は古代アラビア砂漠で繁栄する人類を描いているNature Communications
-
9月26日
生態学:世界大戦時の沈没残骸が野生生物の生息地となっているCommunications Earth & Environment
-
9月25日
生態学:米国河川における魚類の生物多様性の変化Nature
-
9月25日
地質学:サントリーニ島で最近発生した地震は共通のマグマによって説明できるかもしれないNature
-
9月24日
古生物学:新種の肉食恐竜が白亜紀後期のアルゼンチンを支配していたNature Communications
-
9月24日
気候変動:2100年までに世界的に深刻な水不足が発生するかもしれないNature Communications