注目の論文
若いグランドキャニオン
Nature Geoscience
2014年1月27日
Youthful Grand Canyon
米国南西部のグランドキャニオンは、これまで考えられていたよりも最近の、過去500万年から600万年の間に形成された若い地質峡谷であるとの報告が、今週のオンライン版に掲載される。この形成年代については、熱心な議論があり、7000万年も前に形成されたと論じている研究者もいた。
Karl Karlstromたちは、侵食により岩石の上にある層が取り除かれて岩石が地球表面に現れた時期を測定する方法である温度年代学的手法を用いて、グランドキャニオンの4か所で形成時期に拘束条件を与えた。彼らは、2か所は古代の古峡谷であり、1つは5000万年から7000万年前の間に形成され、その他は1500万年から2500万年前の間に形成されたことを発見した。しかしながら、残りの2つの古峡谷は年代が若く、過去500万年から600万年に刻み出されていた。従って、研究者たちは、たとえ峡谷の一部が古くても、グランドキャニオンが現在見られるような1つの巨大なつながった峡谷となったのは、過去500万年から600万年の間に形成されたものも含めた全ての小さな峡谷がコロラド川の浸食によって連結したときであったと結論している。
doi: 10.1038/ngeo2065
注目の論文
-
11月13日
気候変動:ムンバイにおける異常降雨に関連した不均衡な死亡率Nature
-
11月7日
考古学:デジタル地図によりローマ帝国の道路網が10万キロメートル増えるScientific Data
-
11月5日
気候:極端な強風がタービンの限界を超えて動かす可能性があるNature Communications
-
11月4日
地球科学:南極氷河の急速な後退Nature Geoscience
-
10月30日
惑星科学:圧力下で水の世界が形成されるかもしれないNature
-
10月30日
気候変動:南極の棚氷が海洋温暖化によって脅威にさらされているNature
