注目の論文
若いグランドキャニオン
Nature Geoscience
2014年1月27日
Youthful Grand Canyon
米国南西部のグランドキャニオンは、これまで考えられていたよりも最近の、過去500万年から600万年の間に形成された若い地質峡谷であるとの報告が、今週のオンライン版に掲載される。この形成年代については、熱心な議論があり、7000万年も前に形成されたと論じている研究者もいた。
Karl Karlstromたちは、侵食により岩石の上にある層が取り除かれて岩石が地球表面に現れた時期を測定する方法である温度年代学的手法を用いて、グランドキャニオンの4か所で形成時期に拘束条件を与えた。彼らは、2か所は古代の古峡谷であり、1つは5000万年から7000万年前の間に形成され、その他は1500万年から2500万年前の間に形成されたことを発見した。しかしながら、残りの2つの古峡谷は年代が若く、過去500万年から600万年に刻み出されていた。従って、研究者たちは、たとえ峡谷の一部が古くても、グランドキャニオンが現在見られるような1つの巨大なつながった峡谷となったのは、過去500万年から600万年の間に形成されたものも含めた全ての小さな峡谷がコロラド川の浸食によって連結したときであったと結論している。
doi: 10.1038/ngeo2065
注目の論文
-
8月19日
化学:市販のマグネットが宇宙での酸素生産を促進するかもしれないNature Chemistry
-
8月14日
工学:太陽光が宇宙近傍で超小型航空機の飛行を可能にするNature
-
8月14日
健康科学:都市設計は身体活動に影響を与えるNature
-
8月12日
生態学:熱波が熱帯の鳥類の個体数減少と関連しているNature Ecology & Evolution
-
8月8日
気候変動:ペリト・モレノ氷河の後退が最近大幅に加速Communications Earth & Environment
-
8月8日
考古学:スペインの洞窟で新石器時代の人肉食の証拠が発見されるScientific Reports
