注目の論文
火星の地殻深部に埋まった炭酸塩岩
Nature Geoscience
2010年10月11日
Carbonate rocks buried deep in the martian crust
火星の表面下数キロメートルには炭酸塩堆積岩の広範な堆積層が埋まっている可能性があるとの報告が、Nature Geoscience(電子版)に掲載される。炭酸塩鉱物が豊富に存在していることは過去に二酸化炭素に富んだ表面の環境が存在していたことを示唆する可能性がある。
炭酸塩鉱物は以前に火星で検出されたことがあったが、その観測はまばらで孤立したものであった。J MichalskiとP Nilesは表面のデータを用いて、火星のシルティス・メジャー火山のそばにあるレイトン・クレーターの地質を評価した。彼らのデータは隕石衝突により地表に露出した広範な炭酸塩鉱物の堆積層を明らかにしている。研究チームは、これらの堆積層はシルティス・メジャー火山の火山物質によってその後に埋設された古代の堆積物を表していると提案している。
doi: 10.1038/ngeo971
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