注目の論文
ハイチ地震の複雑性
Nature Geoscience
2010年10月11日
Complexities of the Haiti earthquake
2010年1月12日に起きて大きな被害をもたらしたハイチ地震は複数の断層上のすべりからなるが、地表面の変形は非常に小さかったことが報告されている。最初は、ハイチ地震は、カリブ・プレートと北米プレートとの間の動きを調節する単一の断層に沿った動きの結果であると考えられていた。
G Hayesらは、地震学的観測、地質学的野外データおよび人工衛星測地学的測定を組み合わせて、地震の際に起きた地面の曲がりを解析した。表面の変形パターンをモデル化することで、どの断層が原因となったのかを評価することができた。彼らの結果は、地震が単一の断層の単純な破壊で起きたのではなく、複雑な一連の断層によって起きた可能性があることを示している。表面の変形パターンはこれまでに知られていないLeogane断層と名付けられた地下の逆断層の動きによって生じた。逆断層は年代の古い岩石を若い岩石の上に押し上げたが、地表を破壊することはなかった。
doi: 10.1038/ngeo977
注目の論文
-
9月12日
環境:アマゾン先住民の領域が人間の健康に恩恵をもたらすCommunications Earth & Environment
-
9月11日
惑星科学:火星の泥岩に残る特徴が古代の環境条件を解明する手がかりとなるNature
-
9月11日
惑星科学:地球近傍小惑星リュウグウの母天体には長い流体の歴史が存在するNature
-
9月11日
環境:2023年のカナダ山火事の長期的な影響を評価するNature
-
9月11日
気候変動:主要な炭素排出源が熱波の強度と発生確率に影響を及ぼしているNature
-
9月9日
気候変動:気温の上昇が添加糖の消費量の増加と関連しているNature Climate Change