注目の論文
ヒマラヤ氷河からの水利用可能性低下は起こりそうにない
Nature Geoscience
2013年8月5日
Decline of water availability from Himalayan glaciers unlikely
大ヒマラヤ山脈の2つの氷河分水界から流出する氷河融解水の総量は、氷河が後退するにつれて少なくとも2050年までは上昇するという報告が、今週オンライン版に掲載される。この研究は、降水量の増加が予測されていることを合わせて、次の数十年間はこの地域の水需要はまかなえることを示している。
Walter Immerzeelらは最新の気候モデルのシミュレーションと高精度氷河-水文学モデルとを組み合わせて、現在は異なったレベルの降雨と温度となっている大ヒマラヤ山脈の二つの分水界から放出される氷河融解水変化の将来予測を評価した。二つの分水界共に、研究チームは河川放出が強くなるが21世紀全体を通してはかなり変動が大きいという予測を報告している。将来の放出量に対する最大の不確定性は、この地域の降水量予測モデルの不確かさによるものである。
doi: 10.1038/ngeo1896
注目の論文
-
11月13日
気候変動:ムンバイにおける異常降雨に関連した不均衡な死亡率Nature
-
11月7日
考古学:デジタル地図によりローマ帝国の道路網が10万キロメートル増えるScientific Data
-
11月5日
気候:極端な強風がタービンの限界を超えて動かす可能性があるNature Communications
-
11月4日
地球科学:南極氷河の急速な後退Nature Geoscience
-
10月30日
惑星科学:圧力下で水の世界が形成されるかもしれないNature
-
10月30日
気候変動:南極の棚氷が海洋温暖化によって脅威にさらされているNature
