注目の論文
微生物が変える土壌からの炭素放出
Nature Geoscience
2010年4月26日
Microbes modify soil carbon emissions
地下に棲む微生物の生理機能は、温暖化した地球の土壌から放出される二酸化炭素の量を決定する可能性があると、Nature Geoscience(電子版)に掲載される研究が示している。
土壌の炭素放出は、温度の上昇に応答して増加することが示されてきたが、長期にわたる応答はよくわかっていない。
S Allisonらは、微生物酵素モデルを用いて、土壌からの炭素放出に対する微生物の生理機能の影響について検討した。彼らのシミュレーションは、微生物活動の効率が温暖化した世界で減少するならば、野外実験で現れたパターンのように、二酸化炭素の放出は温暖化以前のレベルまで戻ることを予測している。しかし、微生物が、例えば酵素活動の増加によって温暖化に適合することができるならば、放出は増加する可能性がある。
doi: 10.1038/ngeo846
注目の論文
-
12月16日
気候変動:氷河の消失は21世紀半ばにピークに達すると予測されるNature Climate Change
-
12月12日
海洋生態学:シャチはイルカを追跡してサケを狩るScientific Reports
-
12月11日
考古学:意図的な火起こしの初期の証拠Nature
-
12月10日
考古学:ローマの建築技術に関する明確な証拠Nature Communications
-
12月9日
Nature's 10:2025年の科学に影響を与えた10人Nature
-
12月5日
環境科学:火山活動が中世ヨーロッパにペストをもたらしたかもしれないCommunications Earth & Environment
