注目の論文
火星の古代の酸性水
Nature Geoscience
2010年4月5日
Ancient acidic waters on Mars
かつて火星のメリディアニ平原を満たした酸性の表層水は、地下水と初期火星大気との間の相互作用によって生成された可能性がある。NASAのオポチュニティー探査車が着陸したメリディアニ平原は酸性水によって生成されたと考えられる岩石の地層が数多くみられる場所である。
J Burowitzraらは、オポチュニティー探査車により得られたデータを用いて、岩石の堆積をもたらした可能性のある地球化学的過程について評価した。彼らの地球化学的計算は、鉄に富んだ中性の地下水が地表に到達すると、紫外線の放射、あるいは大気中の酸素にさらされることにより、鉄はすぐに酸化されることを示している。
研究チームは、酸性の表層水が優勢になったのは火星の乾燥した気候の結果であると示唆している。
doi: 10.1038/ngeo831
注目の論文
-
7月18日
疫学:欧州における鳥インフルエンザ発生の主な予測因子が特定されるScientific Reports
-
7月17日
惑星科学:惑星系の誕生の瞬間をとらえるNature
-
7月17日
古生物学:獲物に忍び寄るための古代爬虫類の特殊なヒレNature
-
7月10日
環境:大西洋全域で高濃度のナノプラスチック粒子が検出されるNature
-
7月10日
気候変動:クジラの糞が温暖化に関連する有毒藻類ブルームの大発生を記録するNature
-
7月10日
ゲノミクス:タンパク質は古代のエナメル質に保存されているNature