注目の論文
頻度は少ないがより強力な熱帯サイクロン
Nature Geoscience
2010年2月22日
Fewer but stronger tropical cyclones
熱帯サイクロンは、気候変動に応答して全体としては頻度が減少する傾向にあるが、最大規模のサイクロンは確実に頻度が増大することが予測されていると報告された。より強力な嵐が来ることで、嵐の中心では降雨量の増加が起きると考えられる。
世界気象機関の熱帯サイクロンおよび気候変動専門家チームのT Knutsonらは、過去の熱帯サイクロン活動と将来の予測に関する論文を再検討した。彼らは、過去のハリケーン活動の変化は、主に記録が不完全なことと長期にわたる天然の変動が大きいために、自然の変動とは区別できないと結論している。しかしながら将来の予測は、気候がより温暖になるに従って、最大規模の熱帯サイクロンは確実に増加することを指摘している。
doi: 10.1038/ngeo779
注目の論文
-
12月16日
気候変動:氷河の消失は21世紀半ばにピークに達すると予測されるNature Climate Change
-
12月12日
海洋生態学:シャチはイルカを追跡してサケを狩るScientific Reports
-
12月11日
考古学:意図的な火起こしの初期の証拠Nature
-
12月10日
考古学:ローマの建築技術に関する明確な証拠Nature Communications
-
12月9日
Nature's 10:2025年の科学に影響を与えた10人Nature
-
12月5日
環境科学:火山活動が中世ヨーロッパにペストをもたらしたかもしれないCommunications Earth & Environment
