注目の論文
粘着性堆積物が三角州を形成する
Nature Geoscience
2009年12月21日
Sticky sediments shape deltas
三角州の形と構造はその堆積物の粘着性により影響を受けるとの報告が寄せられている。堆積物の粘着が、河川の放流、波、および潮汐などの過程と一緒になって働くのである。
D EdmondsとR Slingerlandは数値モデルを用いて、河川の三角州の発達に関する堆積物の粘着効果をシミュレーションした。ほかの要因をすべて一定に保つと、ミシシッピ川三角州などの関連する氾濫原や、ナイル川三角州などの滑らかな海岸線をもつ扇状三角州ができることがわかった。
堆積物の粘着性は、一部は、河川周囲の植生の種類と量により影響を受ける。したがって、著者等は、約4億2,000万年に始まった大陸の広範な植物進化の前には、河川の三角州は主に扇状であったことを示唆しており、これは岩石に残された記録と一致している。
doi: 10.1038/ngeo730
注目の論文
-
12月10日
Nature's 10:2024年の科学に影響を与えた10人Nature
-
12月5日
気候:GenCastは既存の気象予報を凌駕するNature
-
11月28日
古生物学:糞便の科学捜査が恐竜の台頭を記録するNature
-
11月21日
天文学:近くの恒星を周回する若いトランジット惑星が発見されるNature
-
11月21日
気候:20世紀の海水温を再考するNature
-
11月20日
生態学:リュウキュウアオイが太陽光を共有するNature Communications