注目の論文
ヒ素濃度を高める
Nature Geoscience
2009年11月16日
Elevating arsenic
人工の池がバングラディシュで地下水のヒ素汚染を起こしているとの報告が、Nature Geoscience (電子版)に寄せられている。
有機炭素が堆積物から地下水へのヒ素の放出の引き金となることは知られているが、この炭素の供給源はよくわかっていなかった。C Harveyらは、バングラディシュの典型的な農業地域で地下水の流れをモデル化して、人工の池が有機炭素の重要な供給源であることを見つけた。彼らは、農業で使う地下水のポンプが有機炭素を地下へ運び、ヒ素放出の引き金となると報告している。
これを防ぐためには、飲み水を供給している井戸の上に人工の池を作ることは避けるべきである、と彼らは示唆している。
doi: 10.1038/ngeo685
注目の論文
-
7月18日
疫学:欧州における鳥インフルエンザ発生の主な予測因子が特定されるScientific Reports
-
7月17日
惑星科学:惑星系の誕生の瞬間をとらえるNature
-
7月17日
古生物学:獲物に忍び寄るための古代爬虫類の特殊なヒレNature
-
7月10日
環境:大西洋全域で高濃度のナノプラスチック粒子が検出されるNature
-
7月10日
気候変動:クジラの糞が温暖化に関連する有毒藻類ブルームの大発生を記録するNature
-
7月10日
ゲノミクス:タンパク質は古代のエナメル質に保存されているNature