注目の論文
古代の北極にヤシ
Nature Geoscience
2009年10月26日
Ancient Arctic palms
5,350万年前の始新世温度極大期2として知られる一時的な温暖期の間、ヤシの木は北極域でも生存していた。このような植物の存在は、北極域の大陸全体で冬季の温度が平均として摂氏8度以上高かったことを示している。
A Sluijsらは、北極海で収集された海洋堆積物を用いて、始新世温度極大期2の急速な温暖化に関連した環境変化を評価した。この気候事件は大気中の二酸化炭素濃度が急速に上昇したことが原因とすることが普通である。彼らが再現した海面水温モデルは穏やかな摂氏27度にピークをもち、背景条件から摂氏3~5度程度上昇している。ヤシの花粉が海洋堆積物に存在していることは、ヤシ植物が北緯高緯度地域で広く分布していたことを明らかにしている。
doi: 10.1038/ngeo668
注目の論文
-
9月9日
気候変動:気温の上昇が添加糖の消費量の増加と関連しているNature Climate Change
-
9月9日
生態学:海洋の温暖化によって脅かされる重要な酸素生産性海洋微生物Nature Microbiology
-
9月4日
気候:地球の炭素貯蔵能力における世界的な限界の確立Nature
-
9月3日
環境:アマゾンの気候変容の鍵となる森林伐採Nature Communications
-
9月3日
気候変動:歴史的データが示す中国における雹嵐発生日数の増加Nature Communications
-
8月28日
環境科学:コンゴ民主共和国を侵食する都市部のガリーNature