注目の論文
オゾンを降下させる
Nature Geoscience
2009年9月7日
Driving down ozone
21世紀の気候変動は大気循環に変化をもたらし、上層大気から下層大気へとオゾン流入を増加させ、地球表面へ到達する紫外線放射量を変化させることを報告する研究が、Nature Geoscience(電子版)に発表される。
M HegglinとT Stepherdは、計算機モデルを用いて、大気上層におけるオゾン循環パターンに気候変動が与える影響を検証した。彼らは、気候変動は、上層大気から下層大気へと輸送されるオゾン量が増加させ、上層大気におけるオゾン分布を変化させることを示した。後者の変化は、2095年までに、南半球高緯度で春季と夏季に到達する紫外線放射量を20%増加させ、北半球高緯度で到達する紫外線放射量を9%減少させる。
関連するNews & ViewsでD Stevensonは、「気候変動はオゾン分布と地球のUV収支に重大な結果をもたらしうる」と述べている。
doi: 10.1038/ngeo604
注目の論文
-
9月9日
気候変動:気温の上昇が添加糖の消費量の増加と関連しているNature Climate Change
-
9月9日
生態学:海洋の温暖化によって脅かされる重要な酸素生産性海洋微生物Nature Microbiology
-
9月4日
気候:地球の炭素貯蔵能力における世界的な限界の確立Nature
-
9月3日
環境:アマゾンの気候変容の鍵となる森林伐採Nature Communications
-
9月3日
気候変動:歴史的データが示す中国における雹嵐発生日数の増加Nature Communications
-
8月28日
環境科学:コンゴ民主共和国を侵食する都市部のガリーNature