注目の論文
上向きの雷光
Nature Geoscience
2009年8月24日
Upwards lightning
雷雲の頂上から高度90 kmまで上向きに広がる雷光の稲妻は、雲から地上へ伸びる稲妻と電荷の輸送という点では同じ強度をもっている、とNature Geoscience(電子版)に発表された研究が示している。巨大なジェットとして知られている稲妻は、雷雨と地球大気最上層との間で直接的に電気的連結が起きていることの明瞭な証拠となる。
S Cummerらは、明かりの暗いビデオ映像と同時に行われた巨大ジェットの低周波磁場測定とを組み合わせて、巨大ジェット中の電荷輸送と極性を見積もった。測定結果はジェットが負の極性をもつことを裏付けており、Cummerらは、巨大ジェット中の電荷輸送はこれまでに観測された値よりもかなり大きいと結論している。
doi: 10.1038/ngeo607
注目の論文
-
12月16日
気候変動:氷河の消失は21世紀半ばにピークに達すると予測されるNature Climate Change
-
12月12日
海洋生態学:シャチはイルカを追跡してサケを狩るScientific Reports
-
12月11日
考古学:意図的な火起こしの初期の証拠Nature
-
12月10日
考古学:ローマの建築技術に関する明確な証拠Nature Communications
-
12月9日
Nature's 10:2025年の科学に影響を与えた10人Nature
-
12月5日
環境科学:火山活動が中世ヨーロッパにペストをもたらしたかもしれないCommunications Earth & Environment
