注目の論文
ハイチの増幅された破壊
Nature Geoscience
2010年10月18日
Amplified destruction in Haiti
ハイチ地震の際の地動は山脈の尾根に沿って顕著に増幅され、構造物に重大な被害を及ぼしたとの報告が寄せられている。
微細地域分類図(マイクロゾーネーション)は地震災害特性を局所的な地質条件を用いて決めるが、地球表面の形状である地形を考慮しないことが一般的である。S Houghらは、ハイチ地震後の余震を測定して地動がポルトープランスの異なった場所でどのように変化するかを評価した。Houghらは、柔らかい堆積層、堅い地盤、および岩でできた山脈の尾根に位置する観測点の比較を行った。期待されるとおりに、柔らかい堆積層上に建てられた構造物は増幅された揺れに見舞われたが、驚くべきことに、最も強い揺れは山脈の尾根で起き、その結果、ホテルの倒壊をまねいた。
今回の発見によって、地形は局所的な岩石種だけでなく、地震災害に重要な役割を果たすことが示された。
doi: 10.1038/ngeo988
注目の論文
-
11月28日
古生物学:糞便の科学捜査が恐竜の台頭を記録するNature
-
11月21日
天文学:近くの恒星を周回する若いトランジット惑星が発見されるNature
-
11月21日
気候:20世紀の海水温を再考するNature
-
11月20日
生態学:リュウキュウアオイが太陽光を共有するNature Communications
-
11月19日
気候変動:パリ協定を達成するために、CO2の受動的吸収を計算から分離するNature
-
11月18日
惑星科学:嫦娥6号のサンプルが月の裏側の火山活動の年代を特定Nature