注目の論文
氷の生物学
Nature Geoscience
2009年5月18日
The biology of ice
バクテリア、キノコの胞子、植物物質などの生物学的粒子は、雲中の氷形成の引き金となることを示す研究が、Nature Geoscience電子版に発表される。空中にある粒子が雲氷の形成に果たす役割は、気候変動予測の不確定性を生み出す最大の要因の一つとして長年の課題であり、このことは重要である。
Kim Pratherたちは、新しく開発した質量分析計を飛行機に積み込み、ワイオミング州上空の雲の中で大気中の氷を形成する粒子の化学組成を調べた。その結果、氷を形成する粒子の33%を生物学的粒子が、また50%を鉱物の塵が占めていることを発見した。
全球エアロゾルモデルにより、研究チームは、生物学的粒子は砂漠の嵐に応答して形成される雲氷の生成を強化することになると示唆している。
doi: 10.1038/ngeo521
注目の論文
-
11月28日
古生物学:糞便の科学捜査が恐竜の台頭を記録するNature
-
11月21日
気候:20世紀の海水温を再考するNature
-
11月21日
天文学:近くの恒星を周回する若いトランジット惑星が発見されるNature
-
11月20日
生態学:リュウキュウアオイが太陽光を共有するNature Communications
-
11月19日
気候変動:パリ協定を達成するために、CO2の受動的吸収を計算から分離するNature
-
11月18日
惑星科学:嫦娥6号のサンプルが月の裏側の火山活動の年代を特定Nature