注目の論文
雪表面から生成しオゾンを減少させる臭素
Nature Geoscience
2013年4月15日
Ozone-depleting bromine sourced from surface snow
極域の春季における北極大気に対して表面の雪は臭素化学物質生成源として働く、という報告が、オンライン版に掲載される。この発見は、表面の雪は極域の日の出後に北極域大気中のオゾン層破壊に寄与することを示唆している。
Kerri Prattたちは、アラスカの様々な氷表面での臭素生成能力を評価した。彼らは、1年目の海氷とツンドラに降り積もった雪は大量の臭素を放出するが、それは太陽光の存在下においてのみであることを見つけた。彼らは、この太陽光が引き起こす雪表面での臭素生成は極域大気中オゾン層を一時的に減少させると示唆している。
関連するNews&Viewsの記事でJon Abbattは「この発見は氷表面から放出されるハロゲンは極域オゾン減少を説明できるという示唆により確信を与えるものだ」と述べている。
doi: 10.1038/ngeo1779
注目の論文
-
7月18日
疫学:欧州における鳥インフルエンザ発生の主な予測因子が特定されるScientific Reports
-
7月17日
惑星科学:惑星系の誕生の瞬間をとらえるNature
-
7月17日
古生物学:獲物に忍び寄るための古代爬虫類の特殊なヒレNature
-
7月10日
環境:大西洋全域で高濃度のナノプラスチック粒子が検出されるNature
-
7月10日
気候変動:クジラの糞が温暖化に関連する有毒藻類ブルームの大発生を記録するNature
-
7月10日
ゲノミクス:タンパク質は古代のエナメル質に保存されているNature