注目の論文
雪表面から生成しオゾンを減少させる臭素
Nature Geoscience
2013年4月15日
Ozone-depleting bromine sourced from surface snow
極域の春季における北極大気に対して表面の雪は臭素化学物質生成源として働く、という報告が、オンライン版に掲載される。この発見は、表面の雪は極域の日の出後に北極域大気中のオゾン層破壊に寄与することを示唆している。
Kerri Prattたちは、アラスカの様々な氷表面での臭素生成能力を評価した。彼らは、1年目の海氷とツンドラに降り積もった雪は大量の臭素を放出するが、それは太陽光の存在下においてのみであることを見つけた。彼らは、この太陽光が引き起こす雪表面での臭素生成は極域大気中オゾン層を一時的に減少させると示唆している。
関連するNews&Viewsの記事でJon Abbattは「この発見は氷表面から放出されるハロゲンは極域オゾン減少を説明できるという示唆により確信を与えるものだ」と述べている。
doi: 10.1038/ngeo1779
注目の論文
-
11月28日
古生物学:糞便の科学捜査が恐竜の台頭を記録するNature
-
11月21日
天文学:近くの恒星を周回する若いトランジット惑星が発見されるNature
-
11月21日
気候:20世紀の海水温を再考するNature
-
11月20日
生態学:リュウキュウアオイが太陽光を共有するNature Communications
-
11月19日
気候変動:パリ協定を達成するために、CO2の受動的吸収を計算から分離するNature
-
11月18日
惑星科学:嫦娥6号のサンプルが月の裏側の火山活動の年代を特定Nature