注目の論文
土星の月の長い地滑り
Nature Geoscience
2012年7月30日
Long landslides on Saturn’s moon
土星の氷の月であるイアペタスは異常に長い地滑りが頻繁に起きたことを示していると、今週号のNature Geoscience onlineに発表された研究が報告している。イアペタスの長い地滑りの原因を理解することは、破滅的な自然災害を引き起こしうる地球での異常に長い地滑りの理解を助けることができる。
Kelsi Singer等はカッシーニ・ミッションで得られた画像を用いて、イアペタス表面の地滑りの規模を解析した。彼らは、非常に長い地滑りを検出し、ある場合には長さが80 km以上にわたっていることが分かった。彼らの計算によれば、このような長い地滑りは通常の摩擦条件下で予想されるよりも遠くまで動きうるとのことである。彼らは、物質の滑りはその下の氷の表面を加熱し、地面を一時的に滑りやすくするので、地滑りが異常に長い距離まで動くことができると示唆している。
doi: 10.1038/ngeo1526
注目の論文
-
9月9日
気候変動:気温の上昇が添加糖の消費量の増加と関連しているNature Climate Change
-
9月9日
生態学:海洋の温暖化によって脅かされる重要な酸素生産性海洋微生物Nature Microbiology
-
9月4日
気候:地球の炭素貯蔵能力における世界的な限界の確立Nature
-
9月3日
環境:アマゾンの気候変容の鍵となる森林伐採Nature Communications
-
9月3日
気候変動:歴史的データが示す中国における雹嵐発生日数の増加Nature Communications
-
8月28日
環境科学:コンゴ民主共和国を侵食する都市部のガリーNature