注目の論文
【電池】ナトリウム充電池の実現に向けた重要な一歩
Nature Communications
2012年5月23日
Batteries: Recharging sodium battery development
新しいタイプの固体充電池の開発に道を開く可能性のある電解質について報告する論文が、今週、Nature Communicationsに掲載される。この全固体ナトリウム充電池は、既存の電池技術に対する低コストで安全な代替技術となることが期待される。
今回、林晃敏(はやし あきとし)たちは、高いナトリウムイオン伝導性を示す硫化物ガラスセラミック電解質を開発した。そして、この電解質を用いて作られたナトリウム硫黄電池は、室温で動作した。これまで全固体ナトリウム硫黄電池の開発は難題だったが、今回の研究は、その実現に向けた重要な一歩前進といえる。
今後の研究の積み重ねによって実用的な全固体ナトリウム充電池が実現することが期待される。
doi: 10.1038/ncomms1843
注目の論文
-
4月23日
天文学:人工知能が明らかにするブラックホール周辺に生じるフレアの3DモデルNature Astronomy
-
4月19日
古生物学:インドで発見された化石は新属新種の古代の大蛇だったScientific Reports
-
4月18日
気候変動:気候変動に伴う経済的コストNature
-
4月18日
生物学:闘争・逃走系の起源Nature
-
4月16日
気候変動:海洋での致死的な極端低温事象の強度と頻度が高まっているNature Climate Change
-
4月12日
気候:熱波と極端な海水準上昇の同時発生で海岸線地帯に対する脅威が高まっているCommunications Earth & Environment