注目の論文
地下水水位が陸地の気候への応答を決定している
Nature Geoscience
2008年9月29日
Groundwater levels determine land response to climate
地下水の深さは、温度と降水の変化に対する陸域の相対的な敏感さを決定する、とNature Geoscience (電子版)に報告されるモデル研究が示している。シミュレーションによると、地下水の水位は、変動する気候における地下水の充填と枯渇を決定的に支配しているとのことである。
R MaxwellとS Kolletは、陸域の流れを積分した地下水の流れモデルを用いて、変動する気候の下での水とエネルギーの流れの間の相互作用について調べた。彼らは、重要な農業地域で渇水が起きやすい地域である米国グレートプレーンズ南部をケーススタディとして、気候を変動させた3種類の予想シミュレーションと現在のシミュレーションを比較した。
地下水水位の変化は、主に地表と地下に於ける水平方向の水の流れの結果生じているが、これは、これまでのモデルでは十分に考慮されてはいなかったのである。
doi: 10.1038/ngeo315
注目の論文
-
7月18日
疫学:欧州における鳥インフルエンザ発生の主な予測因子が特定されるScientific Reports
-
7月17日
惑星科学:惑星系の誕生の瞬間をとらえるNature
-
7月17日
古生物学:獲物に忍び寄るための古代爬虫類の特殊なヒレNature
-
7月10日
環境:大西洋全域で高濃度のナノプラスチック粒子が検出されるNature
-
7月10日
気候変動:クジラの糞が温暖化に関連する有毒藻類ブルームの大発生を記録するNature
-
7月10日
ゲノミクス:タンパク質は古代のエナメル質に保存されているNature