注目の論文
沈み込み帯が分割した古太平洋
Nature Geoscience
2012年2月27日
Subduction divided the palaeo-Pacific Ocean
約2億年前の古太平洋には、一連の古代の沈み込み帯が存在した可能性があると今週号のNature Geoscience onlineに発表された論文が報告している。 Douwe van der Merr等は北米およびアジア大陸縁辺に沿ったところで見つかった岩石中に保存された地質学的データを編集した。データは、約2億年前に太平洋中央部のどこかに位置していた古代沈み込み帯の上で岩石が最初に形成されたことを示している。さらに、太平洋の下のマントルに対する地震学的画像は、沈み込み帯でマントルへ押し込められ、そこに何億年も居残った地球の外殻のスラブと考えられる残骸を同定している。 二つの独立したデータセットは共に南北に延びた一連の沈み込み帯の位置を示しており、これが古太平洋を二つの海盆に分割していた可能性がある。
doi: 10.1038/ngeo1401
注目の論文
-
9月17日
気候変動:温暖化が熱帯地域の土壌からの二酸化炭素排出を増加させるNature Communications
-
9月12日
環境:アマゾン先住民の領域が人間の健康に恩恵をもたらすCommunications Earth & Environment
-
9月11日
惑星科学:火星の泥岩に残る特徴が古代の環境条件を解明する手がかりとなるNature
-
9月11日
惑星科学:地球近傍小惑星リュウグウの母天体には長い流体の歴史が存在するNature
-
9月11日
環境:2023年のカナダ山火事の長期的な影響を評価するNature
-
9月11日
気候変動:主要な炭素排出源が熱波の強度と発生確率に影響を及ぼしているNature