注目の論文
【気候変動】気候変動懐疑論者のメディアにおける可視性の評価
Nature Communications
2019年8月14日
Climate change: Media visibility of climate change contrarians assessed
2000~2016年にデジタルメディアと印刷メディアに掲載された記事の分析が行われ、気候変動懐疑論者を取り上げた記事が、人間の活動を気候変動の一因とする大多数の見解を支持する科学者を取り上げた記事よりも49%多かったことが明らかになった。しかし、主要報道機関だけに絞った比較では、この可視性の差は1%に過ぎなかった。この結果を報告する論文が、今週掲載される。
今回、Alexander Petersenたちの研究グループは、気候変動懐疑論者の可視性、権威性の生成に関する調査を行い、気候変動懐疑論者(学者、科学者、政治家、実業家)386人と気候変動の一因が人間の活動だとする見解に同意する気候科学者386人のデジタルフットプリントを追跡調査した。今回の調査は、主に北米とヨーロッパに拠点を置くメディアソースの約10万点の記事とブログ記事を用いて行われた。全体では、気候変動懐疑論者のメディアにおける可視性は、気候変動科学者よりも49%高かったことが判明した。これに対して、(従来の編集基準による情報の品質管理を実施している)30の主要メディアソースを特に調べたところ、両者の可視性は、ほぼ同じだった。
Petersenたちは、新しいメディア、特に厳格な情報品質評価基準を適用していない可能性のある情報源やブログによるコンテンツ配信の拡張性が、気候変動懐疑論者の人目を引く発言に対して有利に働いている可能性があると主張している。
doi: 10.1038/s41467-019-09959-4
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