注目の論文
2008年の中国四川地震における地形の喪失
Nature Geoscience
2011年5月16日
Net loss of landscape during 2008 Wenchuan earthquake
2008年の中国四川地震により引き起こされた地滑りは、断層運動により生成された山脈隆起によって付加されたより以上の物質を取り除いたとの報告が寄せられている。浅部で起きる地震は山脈地帯の成長を進める第一の原動力と考えられるが、この場合には地震が引き金となった地滑りは付加された物質より以上の量を取り除いてしまったようである。
A Densmoreらは、人工衛星画像を用いて地震後に起きた地滑りにより変位した物質の量を評価し、断層運動により生じた隆起よりも2〜7倍大きいことを発見した。彼らは、地滑りによる岩屑のごく一部は浸食されるとしても、地滑りにより総体としてその地域から物質が失われたことになると結論している。
doi: 10.1038/ngeo1154
注目の論文
-
9月9日
気候変動:気温の上昇が添加糖の消費量の増加と関連しているNature Climate Change
-
9月9日
生態学:海洋の温暖化によって脅かされる重要な酸素生産性海洋微生物Nature Microbiology
-
9月4日
気候:地球の炭素貯蔵能力における世界的な限界の確立Nature
-
9月3日
環境:アマゾンの気候変容の鍵となる森林伐採Nature Communications
-
9月3日
気候変動:歴史的データが示す中国における雹嵐発生日数の増加Nature Communications
-
8月28日
環境科学:コンゴ民主共和国を侵食する都市部のガリーNature