注目の論文
サンアンドレアス断層の弱点
Nature Geoscience
2011年2月28日
Weakness in the San Andreas Fault
サンアンドレアス断層のカリフォルニア中央部の部分は、断層帯の鉱物が弱い摩擦しか生じさせないために急激なすべりによる地震を発生させるのではなく、クリープしていることを示唆する研究成果が報告された。断層帯から得られた試料はまた、断層を満たしている物質の結合は周囲の岩石と違って破壊後も回復することがなく、断層の弱化を助長していることを明らかにしている。
B Carpenterらは、サンアンドレアス断層で活動的にすべりが生じている深さ2.7 kmのところから得られた試料を分析した。その結果、断層の摩擦強度と回復速度の両方は断層帯にわたって系統的に変化しており、現在断層がクリープしている部分で最も低いことがわかった。
doi: 10.1038/ngeo1089
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