注目の論文
より速く強力になる台風
Nature Geoscience
2016年9月6日
Typhoon intensity is rising fastest for landfalling storms
過去数十年間に、東および東南アジアに上陸した台風は海岸近くの海面温度が上昇した結果として強力になったとの研究結果が今週のオンライン版に発表される。この発見は、大気中の温室効果ガス濃度が上昇することで予想される海水面のさらなる温度上昇により、中国本土、台湾、韓国および日本は今後さらに被害の大きい台風を経験することになると示唆している。
台風強度の地域的変化を同定することは、利用可能なデータの不整合のために困難であった。特に、最も強い2つの部類の台風については年ごとの嵐の発生数の傾向に矛盾が見られている。
Wei MeiとShang-Ping Xieは手法の違いを補正することでデータの矛盾を解消し、過去38年間で強力な台風へと大きく変化したことを発見した。クラスター分析を用いて、Meiたちは上陸した台風は海上にとどまるものよりも力を増すことを発見した。また、Meiたちは、この変化は一定の速度での長期に及ぶ強力化ではなく、より速い強力化に起因していると考えている。
doi: 10.1038/ngeo2792
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