注目の論文
東南アジアのヒ素危険度マップ
Nature Geoscience
2008年7月12日
Arsenic risk maps for Southeast Asia
ミャンマーのイラワディ三角州は、地下水がヒ素に汚染されている危険性が高い地域であると、Nature Geoscience(電子版)に発表される研究が示唆している。地表の性質から地下水のヒ素含有量を推測することにより、研究者等は東南アジアのヒ素危険度マップを提示している。
M Bergらは、地表の土壌の地質学的特徴と性質を、地下水のヒ素汚染危険度と結びつけた統計学的モデルを作り上げた。彼等は、ヒ素レベルがこれまで測定されたことのないインドネシアの南スマトラ地域で現地調査をすることで、そのモデルを独立に検証した。その結果得られたヒ素危険度は、数カ所の既知の汚染地域を指摘しており、さらに、これまでに地下水のヒ素測定が行われなかった、スマトラとミャンマーのイラワディ三角州に高危険度の地域があることを明らかにしている。
doi: 10.1038/ngeo254
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