注目の論文
フリードライヒ運動失調症の遺伝子治療
Nature Medicine
2014年4月7日
Gene therapy for Friedreich’s ataxia
フリードライヒ運動失調症(心臓と神経系が損傷を受け、運動に問題が生じる)のマウスモデルで、遺伝子治療によって心臓の損傷が回復したという。この知見は、フリードライヒ運動失調患者の治療に応用できる可能性がある。
フリードライヒ運動失調患者では、ミトコンドリアの必須タンパク質であるフラタキシンの遺伝子に変異があり、神経変性、心筋症、糖尿病など、さまざまな症状が生じる。この病気の患者の主な死亡原因は、心不全である。
心臓のフラタキシンが欠損したマウスを用いてHelene Puccioたちは、フラタキシンの遺伝子治療によってミトコンドリア代謝が正常化し、心臓の損傷が回復することを実証し、この病気の治療に遺伝子治療が効果を示す可能性があることを明らかにした。
doi: 10.1038/nm.3510
注目の論文
-
8月14日
健康科学:都市設計は身体活動に影響を与えるNature
-
8月12日
がん:膵臓がんまたは大腸がんの患者において有望な効果を示すワクチンNature Medicine
-
8月5日
健康:超加工食品の摂取と体重減少の関係を調査するNature Medicine
-
7月31日
がん:呼吸器感染症が乳がんの肺転移を促進するかもしれないNature
-
7月29日
神経科学:免疫系は仮想現実においても潜在的な脅威に備えるNature Neuroscience
-
7月23日
神経科学:COVIDパンデミックが英国の成人の脳の老化を早めることに関連するNature Communications