注目の論文
【生物電子工学】イオントランジスターを用いた論理ゲート
Nature Communications
2012年5月30日
Bioelectronics: Towards ionic circuitry
論理ゲートは、論理回路の基本的構成要素だが、イオントランジスターを用いた論理ゲートの作製について報告する論文が、今週、Nature Communicationsに掲載される。今回開発された論理ゲートは、さまざまな生化学的、生物医学的応用にとって重要な意味をもつかもしれない。
電子ではなく、イオンを用いたトランジスターは、人工的なシグナル伝達デバイスを生物系内に集積化するための利用に有望視されている。このイオントランジスターを用いたイオン回路を開発するには、イオンシグナルと生体分子シグナルの輸送と送達を厳密に制御する必要がある。今回、M Berggrenたちは、イオントランジスターを用いた論理ゲートを作製し、このイオントランジスターが、生物系内で使用するために必要な生理学的塩濃度で動作することを明らかにした。
doi: 10.1038/ncomms1869
注目の論文
-
4月25日
創薬:脳オルガノイドを使って神経発達障害の治療法を検証するNature
-
4月25日
医学:実験室で培養された「ミニ結腸」をがん研究に用いるNature
-
4月23日
がん:複数のがん種の診断ツールNature Sustainability
-
4月16日
医学研究:一部の患者では、抗体がパーキンソン病の運動機能症状の進行を遅らせる可能性があるNature Medicine
-
4月11日
生態学:森林管理の認証制度が哺乳類の大型種と絶滅危惧種の保護に役立っているNature
-
4月11日
医学:インフルエンザ感染に伴う肺損傷の予防薬候補がマウスの試験で好結果Nature