Nature

Cover Story: 雹嵐の警告:気候変動によって雹による被害が増加する見込み

Nature 653, 8116 (2026年5月28日)

気候変動に伴って雹嵐による被害がどのように変化しているかを理解することは、ますます重要になっている。例えば、過去2年間には、数十億ドル相当の被害をもたらすほど猛烈な雹嵐が複数回発生した。今週号では、Q Zhangたちがこの現象を全球規模で調べた結果が報告されている。研究チームは、複数モデルの比較を通じて相互検証されたシミュレーションを用いることで、人為起源の気候変動が雹嵐にどのような影響を及ぼし得るかについての全体像を構築することができた。著者たちは、下層(地表から高度1 kmまで)における気温と湿度の上昇が、より大きな雹(直径30 mmを超えるもの)の形成を促進していて、こうした大きな雹粒の発生頻度の増加は、小さな雹粒の発生頻度の減少を上回って余りあることを見いだした。その結果、研究チームは、21世紀後半までに雹嵐による全球的な被害ポテンシャルが約40%増加すると推定している。

今週の目次とハイライト The Nature Top Ten バックナンバー

Nature注目のハイライト

その他のハイライト

Nature 創刊150周年記念特集

Nature ダイジェスト

Nature は次に何をすべきか

2020年4月号

Nature が150周年を迎えたのを機に、その価値観と、Nature を改善する方法について考えることにした私たちは、読者の意見をどうしても聞きたくて、アンケート調査を実施しました。

イベントレポート

日本の科学の未来
― 持続可能な開発目標の達成に向けたビジョン ―

1869年創刊のNature は今年150周年を迎える。これを記念するシンポジウムが東京大学安田講堂で開催され、日本の科学のトップランナーである大隅良典氏、柳沢正史氏や、Nature 編集長のMagdalena Skipperらが集った。日本の科学の未来を各氏はどう見ているか。自らの研究や体験をもとに語り、意見が交換された。

Nature 創刊150周年記念特集

著者インタビュー

柳沢 正史氏

「私」とNature  混沌状態をすっきりさせるような研究が好き

長田 重一氏

長田重一大阪大学免疫学フロンティア研究センター教授は、アポトーシス(プログラム細胞死)の分子メカニズムの解明など、すばらしい業績を残してきた。いくつもの論文が引用ランキングに並ぶ。その始まりは、1980年に成功したインターフェロンα遺伝子のクローニングだった。

柳沢 正史氏

「私」とNature  “ねむけ”の謎を解明したい

柳沢 正史氏

筑波大学大学院時代に見つけた血管収縮物質が世界の研究者の注目を集め、米国テキサス大学にスカウトされて1991年に渡米。後を追って留学してきた後輩の櫻井武(現・筑波大学 国際統合睡眠医学科研究機構;IIIS)とともにオレキシンを発見する。この脳内の神経伝達物質が睡眠と覚醒に関係していることから、本格的に睡眠学の研究を開始。現在IIISを主宰して、「ねむけとは何か」の解明を目指している。

その他のNature 著者インタビュー

Nature Café

ネイチャー・リサーチが主催するサイエンスカフェです。グローバルな視点から様々な分野のサイエンスについて、カジュアルな雰囲気の中、一緒に語り合います。

その他のイベント

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