The Nature Top Ten アクセスランキング

Nature アクセスランキングでは、前月nature.comで、最もダウンロードが多かった記事や論文をランキングしています。日本サイトでは、一部日本語要約も掲載しております。ここにおけるランクは、論文・記事の質、科学的重要性、引用回数などを示すものではありません。人気のあったコンテンツをお楽しみください。

2025年6月2日 ~ 2025年7月2日

1

既存モデルで説明できない矮小銀河のクラスター形成

Nature 642 2025年6月5日

今回、最も小さな星形成銀河が理論で予測される以上に群がっていることが明らかになった。これは、宇宙論あるいは銀河進化のどちらかの既存モデルが間違っていることを示している。

Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-025-08965-5

2

一次元量子気体でのエニオンの観測

Nature 642 2025年6月5日

今回、可動不純物をドープした一次元の強く相互作用する量子気体の集合において、スピン–電荷分離から生じるエニオン相関を観測したことが報告されている。

Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-025-09016-9

3

ほぼ40 Kでバルク超伝導を示すニッケル酸化物

Nature 642 2025年6月5日

今回、数十年前に発見された銅酸化物超伝導体と同構造だが銅を含有しない酸化物の、40 Kに近い超伝導が報告されている。この観測結果は、高温超伝導体の物理をさらに理解するための基本要素になり得るものである。

Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-025-08893-4

4

スピン分極を電圧制御できるマルチフェロイック材料

Nature 642 2025年6月5日

今回、マルチフェロイック材料NiI2に、スピン分極がスピンカイラリティーと結合した非従来型の奇パリティ磁性が存在することが報告されている。スピンカイラリティーが強誘電分極につながることで、磁性の電気的な制御が可能になる。これは、電圧を用いてスピン分極をスイッチングする機会をもたらすもので、デバイス設計に望ましい可能性がある。

Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-025-09034-7

5

ペロブスカイトの高温超蛍光の起源

Nature 642 2025年6月5日

今回、ハロゲン化鉛ペロブスカイトにおいて最近観測された異常な高温超蛍光が、従来とは異なり格子に起源を持つことが明らかにされている。

Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-025-09030-x

6

ヘテロ環の炭素原子を窒素原子に置換する

Nature 642 2025年6月5日

今回、生物活性分子や薬剤によく見られるさまざまなヘテロ環の炭素原子を窒素原子に置き換える方法が報告されている。

Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-025-09019-6

7

ペロブスカイト太陽電池の性能を向上させる金属内包フラーレン–ポリマー層

Nature 642 2025年6月5日

今回、金属内包フラーレン–ポリマー層がペロブスカイト太陽電池の効率と安定性を向上させることが報告されている。

Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-025-08961-9

8

立体化学情報を保持するラジカルカップリング

Nature 642 2025年6月5日

フリーラジカルは反応性が非常に高い化学種であり、速かにラセミ化するため、立体化学情報を保持したままのカップリングは極めてまれにしか起こらない。今回、立体化学情報を保持したままラジカルカップリングを可能にする方法が報告されている。

Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-025-09011-0

9

深海採掘が生態系に及ぼす影響の持続性

Nature 642 2025年6月5日

D Jonesたちは今回、深海採掘が海底の生物群集の多様性に及ぼす長期的な影響を調べ、多金属団塊を取り除く試験的な採掘実験から40年以上が経過した後でも、多くの種類の生物で負の影響が持続していることを明らかにしている。

Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-025-08921-3

10

これまで創薬不可能だった、NRAS変異を標的とする新薬の誕生

Nature 642 2025年6月5日

今回、黒色腫の発がんドライバー変異としては2番目に多いNRAS(Q61*)変異を持つ黒色腫細胞で、RASによる発がん性シグナル伝達を選択的に阻害する画期的な新薬であるSHOC2阻害剤が開発されたことが報告されている。

News & Views doi: 10.1038/10.1038/d41586-025-01136-6

Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-025-08931-1

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