Nature ハイライト

分子生物学:ゲノムの組織化

Nature 569, 7758

ゲノムは核内では異なる区画に分配されていて、不活性なヘテロクロマチンは核の内膜に係留されて核辺縁部に位置することが普通である。今回S Gasserたちは、線虫の一種であるCaenorhabditis elegansの幼虫の分化した細胞でヘテロクロマチンの隔離に関わっている因子を探すため、RNA干渉によるスクリーニングを行った。意外なことに、これにはユークロマチンの構成要素が関係していることが分かった。核辺縁部でのヘテロクロマチンの空間編成は、活性なヒストン標識とリーダータンパク質MRG-1に依存しているのに加えて、ヒストンアセチルトランスフェラーゼCBP-1のユークロマチンでの保持にも依存している。

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