Nature ハイライト

天文学:初期宇宙の大質量銀河

Nature 553, 7686

初期宇宙の最も質量の大きな銀河は、非常にまれな天体であったので、成長段階にあるものを観測するのは困難である。今回D Marroneたちは、宇宙誕生後8億年も経ていないこうした天体の1つを観測し、高分解能撮像によって、実際に一対の銀河が緊密に相互作用しているのが明らかになったことを報告している。大きい方の銀河は、星形成率が1年当たり太陽質量の2900倍で、太陽質量の2700億倍のガスを含んでいる。この急速な星形成は、近接した伴銀河との相互作用がきっかけになったと思われ、この伴銀河の性質は、近傍宇宙に観測される銀河の性質により近い。

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