Nature ハイライト

生態学: 緯度に伴う森林多様性の変化

Nature 550, 7674

ヘクタール規模で共存する高木の種数は、北方帯の森林と熱帯の森林で比較すると、熱帯の方が2桁以上多い。J Usinowiczたちは今回、熱帯から北方帯にわたる10の森林から収集した種子生産および実生加入のデータを用いて、種間競争の緯度による差がこうした勾配の形成にどの程度寄与しているのかを評価した。その結果、熱帯では、生育期が長く安定しているため、生殖の季節的タイミングの種間の分化が大きくなることが明らかになった。高木の加入タイミングのこうした非同調性は、高緯度の森林と比較して熱帯での種間競争を緩和し、種が共存する可能性を高めている。この知見は、局地スケールの生態学的過程の、全球スケールの生物多様性勾配に対する寄与の重要性を強く示すものである。

Letter p.105
doi: 10.1038/nature24038 | 日本語要約 | Full Text | PDF
News & Views p.51
doi: 10.1038/nature24142 | 日本語要約 | Full Text

2017年10月5日号の Nature ハイライト

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