Nature ハイライト

宇宙論:位置が特定された高速電波バースト

Nature 530, 7591

オーストラリア、パークス天文台の電波望遠鏡。
オーストラリア、パークス天文台の電波望遠鏡。 | 拡大する

Credit: CSIRO

今回、パークス電波望遠鏡を使って、高速電波バーストFRB 150418を発見したことが報告されている。さらに、複数の望遠鏡による多波長の追跡研究によって、初期バーストの2時間後に電波変動天体が検出された。この電波変動天体は約6日間続き、徐々に暗くなって静穏なレベルになった。著者たちは、この徐々に暗くなっていった電波源は、FRBの残光であると解釈している。高速電波バーストは一過性の電波パルスで数ミリ秒しか持続せず、こうしたバーストの位置を特定して赤方偏移を決定することはこれまでできなかったが、FRB 150418の電波源は、赤方偏移が0.492の楕円銀河であることが今回突き止められた。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度