Nature ハイライト

微生物学:メトホルミンが腸内マイクロバイオームに与える影響

Nature 528, 7581

全メタゲノム関連研究から、2型糖尿病(T2D)などいくつかの一般的なヒト疾患と、腸内微生物相のバランス異常(ディスバイオーシス)を関連付ける証拠が増えている。しかし多くの場合、抗糖尿病薬投与のディスバイオーシスへの影響については説明がなされていない。T2Dとディスバイオーシスの関連性については、T2D患者を対象とした過去の2つの研究で異なる結論が導かれているが、今回O Pedersenたちは、これら2つの研究結果を新規コホートと合わせて解析し、広く処方されている抗糖尿病薬メトホルミンの影響を明らかにした。メトホルミンは実際に交絡因子の1つだが、それでもT2Dでは腸内マイクロバイオームの変化という統一的なシグネチャーが見られることが分かった。

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